『気にしてますか、塩のこと。』
皆さんは福島県民の塩分摂取量が、全国的にみても過剰だということをご存知でしたか。
1日あたりの塩分摂取量は、男性で11.9g(全国ワースト第1位)、女性で9.9g(全国ワースト第2位)と、全国的な水準からは1gほど多くなっています。
「たかが1g」と思うかもしれませんが、その1gが今後の人生を左右していると言っても過言ではありません。
今回は、「塩分と私たちの身体との関係」がテーマです。塩分と向き合うきっかけにしてください。
◆塩分が果たしている役割は?
ところで、塩分は私たちにとって、どのような役割を果たしているのでしょうか。
今回は、2つの側面をご紹介します。
食品に対してだけではなく、私たちの身体にとっても、塩分は欠かせないものです。
ただし、欠かせないものだからと言って、摂り過ぎてしまうと身体に害を及ぼします。「高血圧」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。その仕組みは…。
◆どうして塩分をたくさん摂取すると血圧が高くなるの?
私たちの身体には欠かせない塩分ですが、摂り過ぎると身体に負担がかかります。
塩分摂取と血圧上昇との関係をおさらいしましょう。
塩分の摂り過ぎが高血圧を引き起こし、高血圧が心筋梗塞や脳出血、腎不全の原因となります。
また、高血圧だけではなく、尿路結石や胃がん、骨粗しょう症の原因にもなり得ることがわかっています。
◆どのくらいの塩分を摂っているかご存知ですか?
冒頭では、福島県民の1日あたり塩分摂取量をご紹介しましたが、皆さんはご自分の塩分摂取量を気にしたことはありますか。理想的な摂取量は、男女ともに1日あたり6gです。
「我が家は薄味だから大丈夫」「麺類はつゆを半分しか飲まないようにしているから平気」などと、具体的な塩分摂取量を意識する機会は少ないのではないでしょうか。
今年の総合健診(9月2日~10日)では、健康診査を受けた方を対象として、「推定食塩摂取量」の検査を実施します!これは、尿中に含まれる塩分量を測定することで、摂取している塩分量を推定するという検査です。
この記事をご覧になっている頃は、コールセンターや予約サイトでの総合健診受診の受付が終了していますので、総合健診のお申し込みがお済みでない方は保健福祉課へご連絡ください。
高血圧や腎臓病で定期的に医療機関へ通院していて、医師から「薄味にしましょう」とアドバイスされている方こそ、ご自身の取り組みが奏功しているか確認しましょう!
健診結果が出揃った頃に、楢葉町の塩分摂取の現状と、お勧めの対策をご紹介しますので、乞うご期待!
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