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≪特集≫福島から日本を背負う選手を目指して~JFAアカデミー福島女子の挑戦

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福島県楢葉町

日本サッカー協会の選手育成機関「JFAアカデミー福島」の女子が13年ぶりに楢葉町に帰還し、半年が経ちました。なでしこリーグ2部に所属し、将来は世界を相手にプレーすることを目指している彼女達に今の心境を聞きました。

○林 椿(はやし つばき)さん
高2 埼玉県出身 DF
5歳の頃、友達にサッカースクールに誘われてサッカーを始める
自分の武器:サイドへの仕掛け、1対1の守備

○木村 未来(きむら みき)さん
高3 広島県出身 FW
5歳の頃、兄の練習について行ったのをきっかけにサッカーを始める
自分の武器:攻守に関わり続ける体力、背後に抜けるアクション

○石井 音羽(いしい おとは)さん
高1 埼玉県出身 MF
5歳の頃、弟のサッカースクールについて行ったのがきっかけにサッカーを始める
自分の武器:サイドのドリブル、体力

◆福島に戻ってきて半年が経ちましたが、学校や生活にどのような変化がありましたか?
木村:学校のことですが、授業時間の長さや生活パターンの変化があり、よりサッカーと勉強の両立を頑張ろうと思いました。
林:以前はアカデミー生のみのクラスでしたが、今は30人学級で授業を受けており、友達が増えたのがよかったです。
石井:前は富士山が見えるところで練習していました。今は海が見えて涼しい場所で練習しているところは大きな変化だと思います。

◆学校が変わったことによる刺激はありましたか?
石井:高校には他のスポーツで海外に遠征している選手がいて話をするのは刺激になります。自分と同じクラスにもレスリングの世界チャンピオンの選手がいて、今はケガをしているんですが前に向かって頑張っている姿は「自分も負けないように頑張ろう」という気持ちになります。

◆JFAアカデミー福島はなでしこリーグ2部に所属して、現在3位の順位ですが、今期の試合を振り返ってみてどうですか?
木村:昨シーズンと比べて失点が多く、思い通りの展開にならない苦しい時期でした。例年は1位になることが多かったので、自分たちの代でも負けずに1位を狙っていましたが、思うようにいかなかったです。

◆JFAアカデミー福島はなでしこリーグ2部で唯一中高生のみのチームです。他チームの社会人や大学生と試合をすることはどう思いますか?
林:なでしこリーグ2部に参戦させてもらってまたとない機会だと思っています。大人の方はフィジカルや経験値が自分たちとは全然違うので、その分自分たちもテクニックやチームメイト同士のコミュニケーション、運動量で足りない部分を補って勝てるようにしていきたいと思います。

◆2024年のシーズンももうすぐ最終局面です。今夏はどのようなことを意識してトレーニングを行いましたか?
木村:前半シーズン最後に行った「湯郷ベル」との試合は大差で負けてしまったことから、全体で話し合いを行い、よりコミュニケーションをとることや攻守の基礎からやり直すことをしました。スタッフのみなさんからアドバイスや助力を受け、自分たちも忘れていたことやおろそかになっていた部分があったのを自覚した上でトレーニングを重ねました。

◆最後に、チームや個人の目標を教えてください。
木村:チームとしてはなでしこリーグで勝ち続けることと皇后杯に出場して格上の選手と戦っていきたいです。
個人としては、今年でJFAアカデミーを卒業するので新しい環境になっても頑張っていくこととなでしこジャパンに選ばれてワールドカップに出場することです。
林:今の目標はチームを勝たせる選手になることです。そしていずれ海外のチームでプレーして世界に通用する選手になることが将来の目標です。
石井:試合を見ている人に「楽しいな」や「私もサッカーをしてみたい!」と思ってもらえるプレーをする選手になりたいです。

3月に福島へ来た際、新しい環境への不安があったが、入寮時の出迎えが温かくうれしかったとおっしゃっていました。
いずれは地域の方と交流する機会を設けていければとのことです。

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