◆モバイルミュージアム in NARAHA
道の駅ならはの玄関付近と、ならはスカイアリーナのラウンジには写真付きの展示ケースが設置されています。展示ケースの中をよく見てみると鉱物標本(紅柱石)と化石標本(ストロマトライト)が展示されています。実はこれ、大地とまちのタイムラインの小さなミュージアム「モバイルミュージアム in NARAHA」。ここでは、東京大学や楢葉町の収蔵資料の一部を公開し、母体となる大地とまちのタイムラインへの関心を深めていただくことを目的として設置しました。
モバイルミュージアムとは、次世代型博物館の形式の一つ。博物館は通常建造物という形をとっており固定されておりますが、モバイルミュージアムは、自由に遊動する小さなミュージアムのことであり、街中の公共施設や教育施設などにコンパクトにパッケージ化された展示ユニットに持ち出すことにより、その空間をミュージアムに変容させる効果があります。
◆展示資料について
紅柱石は阿武隈山地(須賀川市狸森)で採集されたものです。都城博士が東大在籍時代にこの地域で詳しい研究を行い、プレートテクトニクス理論に繋がる発見をされました。ストロマトライトは先カンブリア紀の藍藻(シアノバクテリア)が層状に発達し、その上に堆積物が繰り返し積もり固まったもの。藍藻類は、先カンブリア紀に出現し光合成により地球上の酸素濃度を増大させ、かつては大繫栄しましたがストロマトライトを食べる動物が出現したため減少しました。
今回のモバイルミュージアムの展示は、東大の収蔵品からのものでしたが、今後は町の所有している考古資料等も展示していく予定です。
お問い合わせ先:生涯まなび課
【電話】0240-25-2492
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