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[連載]エゴマ特集(上)

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福島県田村市

■のぞいてみよう!たむらのエゴマ油ができるまで
田村市の特産品である「エゴマ」。エゴマとは、シソ科植物で青じそ(大葉)によく似た葉を持つ植物です。一般的な「ゴマ」とは異なり、青じそと同じように白い花が咲き、花が散るとエゴマの実がなります。また「エゴマを食べ続ければ10年長生きする」と言い伝えがあり、東北地方では「じゅうねん」と呼ばれています。そのエゴマがどのように育っているのか、種まきから搾油までの工程を紹介します。

(1)種まき・育苗・定植
種まき時期は5月中旬~下旬頃。プラスチック製の育苗箱に、培土を軽く詰め、種をまき、覆土します。発芽後、遮光幕を取り除き、適宜かん水します。20日ほど育苗した後、移植機を使って丁寧に定植します。

(2)収穫
成長したエゴマの苗は、小さくかわいらしい白い花を咲かせます。開花(8月下旬~9月上旬頃)後、30日程度で収穫適期(9月下旬~10月中旬頃)となります。収穫適期の目安は、下から3分の2ほどまで葉が黄色くなってからです。

(3)乾燥・調製
ザルなどでふるいをかけ、ゴミを取り除きます。収穫した実をビニールハウス内で、1週間ほど乾燥させます。乾燥後、唐箕(とうみ)で細かいゴミを取り除きます。1本の苗から、約1000~2000粒のエゴマが収穫されます。

(4)搾油
船引北部搾油所で搾油を行います。約6kgのエゴマの実から、エゴマを搾油すると、約2kgのエゴマ油がつくられるそうです。同搾油所では、搾油日に見学もできます。

○「たむらのエゴマ油」が登録された「地理的表示保護制度(GI)」とは?
たむらのエゴマ油は1月、地理的表示保護制度(GI)に登録されました。GI制度とは、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。ビジネスでは、その地域ならではの要因と結びついた品質、製法、評判、物語といった、産品の強みや魅力が「見える化」され、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、取引における説明や証明、需要者の信頼の獲得を容易にするツールになります。

■「たむらのエゴマ油」の愛用者がオススメする効果的な飲み方、食べ方とは?
「たむらのエゴマ油」には、エゴマ油に多く含まれるオメガ3脂肪酸(αーリノレン酸)が、物忘れ予防やアトピーの改善などに期待できるとメディアなどで注目を浴びています。日頃から「たむらのエゴマ油」を愛用する、白石高司市長、大橋幹一議長、根本君江田村市エゴマ振興協議会会長に、効果的な飲み方や食べ方などをお伺いしました。

○「たむらのエゴマ油」を飲み(食べ)始めてから、どのくらいになりますか。味わうようになってから、体にどのような影響がありましたか。

大橋議長:毎日、ヨーグルトにスプーン1杯分のエゴマ油を入れて味わっています。飲み始めてから半年で、血圧に変化が表れてきました。これまで、血圧を低下させる薬を服用していましたが、(※)エゴマ油を飲んでから、薬を服用することがなくなりました。
※…個人の感想です。効果には個人差があります。

白石市長:私は議長から「エゴマ油で血圧が下がった」という話を聞き早速、飲み始めました。お通じがよくなったほか、体重が落ち、朝すっきり目覚めるようになりました。友人をはじめ、多くの方々に「たむらのエゴマ油」を勧めています。

根本会長:体にさまざまな良い効果をもたらすと言われているのが「オメガ3脂肪酸」です。これは体内で作れず、現代人に著しく不足していると言われている必須脂肪酸ですが、エゴマ油の含有量は60%以上あります。スプーン1杯で1日に必要とされる量を満たせます。このほか脳梗塞や心筋梗塞などの予防や、花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患の改善にも効果があるとされていますよ。

○お三方が普段、実践しているオススメの食べ方、飲み方を教えてください。

白石市長:私は毎朝、焙煎(ばいせん)のエゴマ油をスプーン一杯そのままで味わっています。これが飲み忘れない方法かと思います。「一日のスタートにエゴマ油」を日課として続けています。これが私の健康習慣です。

大橋議長:私は、食事の後にヨーグルトと一緒に味わっています。エゴマの香ばしく、コク深い風味が特徴的な焙煎のエゴマ油とよく合います。旅行先でも味わっており、まさに「健康のお守り」のような存在ですね。

根本会長:エゴマ油はかけるだけでコクが増すので、手軽に料理がおいしくなる隠し味として使えます。オススメは、焼いたパンの上に、エゴマ油を小さじ1、しょうゆを少々、仕上げに、海苔(のり)をちぎってふりかけた「海苔エゴマトースト」です。このほか、納豆や野菜の浅漬けにも加えると栄養バランスが良くなり、お勧めです。生搾りは、さわやかなエゴマの香りでマイルドな風味が味わえますよ。

○たむらのエゴマ油ならではの魅力を教えてください。

白石市長:エゴマ油の瓶を見た時に色がきれいですね。焙煎だと風味が豊かで、一切余計なものがないと感じます。たむらのエゴマ油を「田村のスーパーフード」として売り出していきたいですね。

大橋議長:劣化臭が少ないのも特徴の一つですね。エゴマ本来の香りを強く感じられます。

根本会長:たむらのエゴマ油は、当協議会の栽培基準を満たしているエゴマを使用しています。受注生産を基本とした品質管理を行っているため、高品質なエゴマ油を提供できます。皆さんも「たむらのエゴマ油」で生活習慣病を予防しましょう。

■取扱店舗
・農産物直売所ふぁせるたむら【電話】82-4800
・農産物直売所愛情館【電話】024-991-9080
・ハム工房都路直売所【電話】0247-61-5686
・福島県観光物産館【電話】024-525-4031
・ヨークベニマルメガステージ田村店【電話】81-1311
・しんみせ【電話】82-0017
(※公式オンラインショップは本紙またはPDF版の二次元コードからご覧ください。)

問合せ・申込み:田村市エゴマ振興協議会(事務局・産業部 農林課内)
【電話】81-2511

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