Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■相馬市内で放射線の危険はないの?
Qちゃん:相馬市内で放射線の心配はほとんどないことは理解したつもりだけど、それでも何か特別なことをしたら危ないことがあるんじゃないかと思うんだ。例えば、食べると危ないものとかあるのかな。
つぼくら先生:一部の野生キノコなどは放射性物質を多く吸収しやすい性質で放射線量が高いことがあるから、気を付けた方が良いという時期があったんだ。その時期は、キノコに限らず、スーパーなどのお店で買ってきたものではなく、自分で栽培したものや採取したものを食べるときは、検査してからの方が安心だといわれていたね。
けれど、今では出荷制限のかかるキノコを仮に食べ続けたとしても、被ばく線量は注意が必要とされるレベルには程遠いから、特に危険ということではないよ。
Qちゃん:そうなんだ。それでも心配な時はどうすればいいかな。
つぼくら先生:少しの放射線量でも気になるという人は、自分で栽培したものや採取したものを食べる前に、放射線量を測定してから食べた方が安心できると思うよ。
Qちゃん:空間放射線量はどうなのかな。
つぼくら先生:市のメッシュ調査の数値やD―シャトルの測定結果からも空間放射線量で問題となるような点は見られないけど、比較的放射線量が高い場所に長時間滞在すると被ばく量が比較的高くなることがあるかもしれないから注意が必要だね。
それ以外は、特に被ばく線量が高くなるということはないと思うよ。
Qちゃん:うん、わかった。ということは相馬市内で普通に生活してれば放射線の心配はほとんどしなくて良い状態になったということだね。
じゃあ、外で思いっきり遊んだり、スポーツをしても大丈夫だね。
◇今回Qちゃんが分かったこと
・自家栽培農産物などを食べても、ほとんど心配ないこと。
・相馬市は、放射線による危険な場所はほとんどないこと。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
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