■広報そうまと振り返る市制施行70周年
相馬市は、昭和29年3月31日に市制を施行し、令和6年3月31日に市制施行70周年を迎えました。今回の特集では、相馬市の歩みを10年ごとに振り返り、未来の相馬市につながる夢と希望を紹介します。
◆表紙写真から見る市の出来事(『相馬市政だより』編)
○昭和29年(1954年)
相馬郡宇多郷の中村町とその周辺7村が合併し、相馬市制を施行した。
※広報そうまの前身「市政だより」の創刊は昭和31年7月です。
・昭和29年度一般会計予算総額
1億9,115万円
・(参考)昭和29年総人口
43,260人
世間の出来事:
・第五福竜丸がビキニで被ばく
・洞爺丸(青函連絡船)が転覆し、死者1,000人超 など
○昭和39年(1964年)
地方港湾「相馬港」の指定を受け、本格的な相馬港の整備を開始。
・昭和39年度一般会計予算総額
5億4,586万円
・昭和39年6月1日時点総人口
38,442人
世間の出来事:
・東京でアジア初のオリンピック開催
・東海道新幹線開通 など
○昭和49年(1974年)
新庁舎の建設に着工。地上6階、地下1階。前年に火事で庁舎が焼失したことによるもの。
・昭和49年度一般会計予算総額
32億7,066万円
・昭和49年4月1日時点総人口
36,964人
世間の出来事:
・「狂乱物価」(消費者物価上昇率20パーセント以上)が国民生活を直撃
・原子力船「むつ」放射線漏れ など
○昭和59年(1984年)
5月、長友グラウンドで「ミニ野馬追」が行われ、当時で二十数年ぶりに中村城下で神旗争奪戦が披露された。
・昭和59年度一般会計予算総額
78億96万円
・昭和59年4月1日時点総人口
39,614人
世間の出来事:
・国鉄の赤字ローカル線、三陸鉄道が全国初の第3セクターに
・グリコ・森永事件 など
昭和63年(1988年)6月には、『相馬市政だより』300号を記念して、名称が『広報そうま』に変更になったよ。
◆表紙写真から見る市の出来事(『広報そうま』編)
○平成6年(1994年)
「ʼ94三笠宮杯ツール・ド・とうほく」が相馬港周辺で開催。
・平成6年度一般会計予算総額
143億9,555万円
・平成6年4月1日時点総人口
39,760人
世間の出来事:
・松本サリン事件
・日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんが宇宙へ など
○平成16年(2004年)
大相撲栃東関と玉ノ井親方が市内で優勝パレード。
※パレード実施は、平成15年12月。
・平成16年度一般会計予算総額
130億3,163万円
・平成16年4月1日時点総人口
39,168人
世間の出来事:
・新潟県中越地震発生
・台風23号が発生し近畿・中部地方を横断して関東へ、全国で被害 など
○平成23年(2011年)
3月11日、東日本大震災が発生し、相馬市では、458人の方が亡くなり、住宅被害は5,584棟に及んだ。
・平成23年度一般会計予算総額
435億1,901万円
・平成23年3月1日時点総人口
38,054人
世間の出来事:
・サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が優勝
・ギリシャの財政危機発端にヨーロッパの信用不安 など
○平成26年(2014年)
東京農業大学と農家らが連携した被災水田の復興開始から3年目。作付面積が飛躍的に広がった。
・平成26年度一般会計予算総額
467億2,943万円
・平成26年4月1日時点総人口
35,926人
世間の出来事:
・安倍内閣が集団的自衛権の行使容認
・御嶽山噴火で死者57人
・消費税8パーセントへ引き上げ など
■70周年の相馬市。これからの相馬市。
市は、産業では重要港湾相馬港を背景とした発電所用地と工業用地を一体的に造成する電源地帯工業団地の整備、都市計画では市街地の区画整理事業などに取り組んできました。
主な出来事を広報などに掲載された写真とともに振り返ります。
○相馬中核工業団地
・昭和46年3月…福島県が相馬地域総合開発計画を策定
※同計画は、相馬市と新地町にわたる577ヘクタールの区域に工業団地を造成するもの。
・昭和62年3月…工業団地の造成工事に着手
・昭和63年1月…工業団地西地区から工業団地東地区へ土砂運搬ベルトコンベヤー始動
・平成元年10月…予約分譲開始
・平成5年3月…工業団地完成
○高速道路
[常磐自動車]
・平成24年4月…南相馬インターチェンジ~相馬インターチェンジ間開通
・平成26年12月…相馬インターチェンジ~山元インターチェンジ間開通
[相馬福島道路(東北中央自動車道)]
・令和元年12月…相馬インターチェンジ~相馬山上インターチェンジ間開通
・令和3年4月…全線開通
○土地区画整理事業
道路、公園、河川などの公共施設を整備・改善し、土地の区画を整え宅地の利用の増進を図るため、次の地区を整備してきました。
・昭和24~31年度…相馬駅前第一(中村一丁目、二丁目)
・昭和42~47年度…相馬駅前第二(前沢目地区)
・昭和46~55年度…川沼(川沼地区)
・昭和55~平成11年度…相馬駅東(駅東地区)
○相馬港
・昭和35年1月…地方港湾の指定を受け、「相馬港」と命名
・昭和49年4月…重要港湾に指定
・昭和63年6月…関税法による開港指定
※関税法第2条に基づく開港とは、貨物の輸出入および外国の貿易船の入港または出港が政令によって許されている港のこと。
○水産業
平成15年10月、磯部漁協、松川浦漁協、相馬原釜漁協ら7つの漁協が合併し、相馬双葉漁協が設立。
主要な水産物は次のとおり。
・コオナゴ
・アサリ
・ホッキ貝
・シラス
・マガレイ
・ヒラメ
・青ノリ
・トラフグ
■市民の皆さんへ
昭和29年3月、市制施行に伴う「福島県相馬市建設計画」では、物資輸送を容易にし、加工場などの誘致につなげるために商港の実現を掲げており、昭和63年6月には相馬港開港に至りました。市はこれまで、市民の皆さんとともに財政非常事態や東日本大震災など数々の困難を乗り越えてきました。今後も、さまざまな事業や課題に取り組んでいくことが、先人の労苦に報いることだと考えています。70年の節目を市民の皆さんと祝い、気持ちを一つにして歩んでまいります。
問い合わせ先:情報政策課
【電話】37-2117
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