Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師、福島医大主任教授
■放射線の単位は1つじゃないの?
Qちゃん:放射性物質を測った時の単位ってベクレル(Bq)だと思っていたんだけど、市内にある空間線量を測るモニタリングポストにはシーベルト(Sv)という単位も書いてあったんだ。2つはどこが違うの?
つぼくら先生:どちらも放射線に関係する単位だけど、シーベルトは、放射性物質から出る放射線を人が浴びたときに受ける影響の大きさを表しているんだよ。
Qちゃん:そうなんだ。単位がシーベルトだけなんだったら、放射線って、1種類しかないのかな?
つぼくら先生:放射性物質にはいろいろな種類があって、それから出る放射線の種類も、ものを通り抜ける強さによってアルファ線、ベータ線、ガンマ線といろいろあるんだ。
Qちゃん:そうなんだ。じゃあ、ベクレルはなにを表す単位なの?
つぼくら先生:放射性物質は放射線を出すことは知っているよね。放射線を出す能力を放射能と言うんだけど、放射能の強さをベクレルという単位で表すんだよ。
Qちゃん:ベクレルとシーベルトは、放射線を出す能力とそれを受けた時の影響を表す、それぞれ別の単位なんだと分かったよ。先生ありがとう。
画像出典・参考文献:「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和5年度版)」
■今回Qちゃんが分かったこと
・シーベルトは、体が受ける放射線の影響の大きさを表していること。
・ベクレルは、放射性物質が放射線を出す能力の強さを表していること。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
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