市内各地で、イノシシやニホンザルなどの有害鳥獣による農作物などへの被害が発生しています。市は、対策として市鳥獣被害対策実施隊によるパトロールや有害鳥獣の捕獲を行っています。
被害を抑えるためには、有害鳥獣にとって魅力的な環境を地域から取り除くことが大切です。次のことに取り組むなど、有害鳥獣被害を防止するための環境づくりを行いましょう。
■えさ場をなくす
有害鳥獣のえさとなるものは、農作物だけでなく、生ごみ、収穫後の残り物(人間が食べない部分や収穫しなかった作物)、お墓の供え物なども含まれます。野外にこれらを放置しないよう注意しましょう。秋以降になると未収穫のカキやクリなどが散見されます。有害鳥獣にとってこれらの果物などは冬を越える上での栄養豊富で魅力的なえさとなります。早めの収穫を心掛けるとともに、今後収穫しない果樹は伐採しましょう。
■隠れ場所をなくす
有害鳥獣は、森林や草むらを隠れ場所とするなど、次のえさ場への移動手段として利用しながら農地や住宅に近づいて来ます。農地や住宅周辺の草むらの刈り払いなどを行い見通しを良くすることで、有害鳥獣が近づきにくい環境を作ることができます。
■農地や住宅を柵で囲む
有害鳥獣の侵入を防ぐには、農地や住宅の周囲に防護フェンスや電気柵を設置するのが効果的です。その際、侵入できる隙間などがないように注意しましょう。
■地域ぐるみで追い払う
有害鳥獣の人馴れを防止するためには、見かけたら必ず追い払うことが大切です。花火などの音で驚かせるだけでは慣れてしまうため、音を出すと同時に人が直接追いかけて追い払うと効果的です。
なお、ニホンザルなどの有害鳥獣は人を襲うことがあり危険なため、身の安全を確保しながらなるべく複数人で追い払うようにしましょう。威嚇されるなど身の危険を感じた場合は、無理をせず市役所2階農林水産課に相談ください。
■有害鳥獣対策3つの基本
○捕獲
・箱わな、くくりわななどの設置
・猟銃を用いた捕獲
○生息環境管理
・えさ場をなくす(生ごみ、収穫しない果樹などを放置しない など)
・隠れる場所をなくす(草むらを刈り払いする など)
○侵入防止
・柵で囲む(防護フェンス、電気柵 など)
・複数人で追い払う
問い合わせ先:農林水産課
【電話】37-2151
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