■冬場の老人性うつにご用心!
秋から冬にかけて、日照時間が短くなる時期に表れることが多いうつ症状を「冬季うつ病」といいます。
この冬季うつ病は日照時間と関係しているといわれ、冬場に日光を浴びる量が減ることでメラトニンというホルモンの分泌が減少することで起きるとされています。通常のうつ病は食欲が低下するのに対して、冬季うつ病は食欲が高まり、特に炭水化物に対する食欲が増し、体重が増えることが多いのが特徴です。
老人性うつと認知症には、共通した症状があり、間違えられることや判断が難しい場合があります。ただ、うつ病の物忘れには自覚があるのに対して、認知症の物忘れには自覚がないことや、意欲の低下においても、うつ病が悲観的な考えが伴うのに対して、認知症はそういったものがないことなどが見分けるポイントになります。
近年の研究では、認知症とうつの関連性があることも判明しており、放っておくと認知症に進行したりする可能性もあります。うつは治療することで良くなりますので、「体の不調があるがどこも異状ない」「趣味に無関心になった」「ぼーっとしていることが増え、口数が減った」など、心身の不調があった場合には、主治医等にご相談ください。
また、うつの予防として、適度な運動と日光をあびること、そして活動に参加して、他の人と交流することが効果があるとされています。
日常的な予防に心掛け、また早期発見できるよう注意することで、元気に冬場を乗り越えましょう。
問合せ:地域包括⽀援センター
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