村では毎年2回、5月と11月に村の財政状況をお知らせしています。
財政状況から、皆さんが納めた貴重な税金や国・県からの補助金がどのように活用されたのかが分かります。今回は令和4年度の決算概要や村の財政状況をお知らせします。
■一般会計
一般会計は、行政の基本的な経費を、村税などを主な財源として経理する会計です。
歳入から歳出を引いた6億2,680万円のうち、翌年度へ繰り越す財源と昨年度の実質収支を除いた単年度収支は626万円の赤字となりました。
◆歳入
総額:126億9,009万円
前年度比:1億8,759万円増(1.5%増)
令和4年度は、村税が前年度比8億1,422万円(19.9%)増加しました。これは、村内業者の業績により法人村民税が増加したことや、固定資産税のうち償却資産が増加したことが主な要因になっています。
※決算額は、千円以下で端数調整しているため、各数値を合計しても合計値と一致しない場合があります。
○村税の内訳
村民税:22億1,970万円
固定資産税:24億1,741万円
軽自動車税:7,140万円
村たばこ税:1億8,175万円
入湯税:2,298万円
○その他自主財源の内訳
分担金・負担金:5,643万円
使用料・手数料:7,479万円
財産収入:3,329万円
寄附金:5,546万円
繰入金:3,405万円
繰越金:7億6,045万円
諸収入:3億8,798万円
▽用語解説
自主財源:村税や使用料など村が自主的に収入できるお金です。
依存財源:国や県が額や用途を決めて割り振られるお金です。
地方交付税:村の財政状況に応じて国から交付されるお金です。
国庫支出金・県支出金:特定の目的のために国や県から交付されるお金です。
地方債:特定の事業を行うため金融機関などから借入れるお金です。
◆歳出
総額:120億6,329万円
前年度比:3億2,123万円増(2.7%増)
令和4年度は、総務費が前年度比6億4,329万円(18.7%)増加しました。これは、新庁舎整備のための費用を基金へ積み立てたことや除染対策事業の費用が増加したことが主な要因になっています。
◆村民サービスにかかった経費
村民1人当たりに換算すると59.3万円でした。(人口20,313人 ※令和5年1月1日現在)
○内訳
議会費:議会運営や議員報酬などに 0.6万円
総務費:住民登録、地域安全、庁舎管理、村税の徴収、選挙などに 20.1万円
民生費:高齢者や子育て、障がい者の福祉推進のために 14.0万円
衛生費:各種検診や予防接種、ごみ処理などに 3.1万円
農林水産業費:農業や林業を応援するために 3.4万円
商工費:商工業や中小企業の応援、観光客の誘致のために 2.0万円
土木費:道路の補修や河川、公園の整備、村営住宅の管理などに 6.2万円
消防費:防火・消防活動(消防団)、消防車両の整備などに 1.7万円
教育費:幼稚園や小中学校の学校教育、文化財保護のために 5.3万円
上記の他に、公債費に2.9万円が使われました。
◆財産(村の財産)の状況
土地:853.8万平方メートル
建物:延べ床面積93,743平方メートル
有価証券:2,136万円
出資金:9億3,654万円
◆基金(村の貯金)の状況
特定の事業を行ったり、財源が不足したりしたときに使います。
令和4年度末残高:61億9,533万円
※一般会計の基金
○内訳
財政調整積立基金:33億5,215万円
人材育成基金:3億4,201万円
公共施設整備基金:19億6,731万円
など15基金
◆村債(村の借金)の状況
村債は、公共施設の整備などの大規模な事業を行うときの財源とします。
令和4年度末残高:54億5,970万円
※一般会計で借入した地方債
○公営企業会計の地方債残高(令和4年度末)
水道事業会計:8億7,444万円
工業用水道事業会計:6億654万円
下水道事業会計:31億6,381万円
○村債残高の推移(一般会計)
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