■スポーツで明るく
戦後の復興とともに発展してきた、郡山のスポーツ文化。市内には30以上の体育施設があり、市民の皆さんがスポーツに親しめる環境が充実しています。
◆戦後のまちが明るくよみがえる
戦後すぐに、平和・文化的な国づくりを目指す気運が高まり、陸上や野球、テニスなどを中心とした郡山スポーツ連盟が発足。第1回郡山スポーツ祭を開催するなど、スポーツ文化が市内に広がりました。この流れに勢いをつけたのが、野球です。1947年に行われた社会人野球の全国大会に、市内のチームが初出場したことで、まちが明るく元気になっていきました。
スポーツを楽しむ人が増え、1965年に体力づくりの指定都市となった本市は、体育施設の整備が進んでいきました。市内唯一の総合運動場であった麓山公園に代わり、開成山地区に次々と体育施設が建設。熱海・安積・富久山地区には体育館が整備され、誰もが気軽に楽しめる家庭バレーボールや、音楽に合わせて楽しく踊るスポーツ民踊が流行しました。
さらに、スポーツでまちを盛り上げようと始まった「郡山シティーマラソン大会」は今年第31回を迎えました。本市を代表するイベントとして市内外からランナーが参加し、爽やかな汗を流しています。
○第1回郡山スポーツ祭(1947年)
11月6日から1週間にわたり、麓山グラウンド(現在の麓山公園付近)で開催。野球・テニス・水泳の3競技が行われました。
○家庭バレーボールの普及(1964年頃)
東京オリンピックの女子バレーボールチームの活躍を受け、競技ルールを市内で統一し、郡山方式の家庭バレーボールが市全域に広まりました。
○開成山野球場での試合(1969年)
戦後当時、他市と比べて野球人口が多く、市内3カ所に野球場を設置。一年を通して「早起き野球」が行われるなど、市民スポーツとして浸透しました。
◆誰もがスポーツに親しめるまちへ
各種大会の開催地になるなど、スポーツが盛んに行われてきた郡山。今や、4つのトップスポーツチームが市内に拠点を置き、ハイレベルな技術とスポーツ魂が根付いています。市内では、トップアスリートから指導を受けられるなど、さまざまなスポーツ教室が行われています。これから運動を始めようとする人やアスリートを目指す子どもたちなど、このまちでは、スポーツを「親しむ」から「極める」まで、それぞれのペースで楽しむことができます。
人々を熱く元気にするスポーツは、これからもまちに活気ときらめく笑顔を創り出していきます。
○選手たちのプレーに熱い声援を送る観客
応援もスポーツの楽しみ方の一つ。選手への声援がチームを勇気づけます。
○トップアスリート養成教室
2015年度から開催。数々の功績を残してきた方々を講師として招き、小・中学生、高校生が競技の技術や基礎知識などを学んでいます。
○ボッチャ体験教室
障がいの有無や年齢、性別を問わずにプレーできる、パラリンピックの正式種目。学校や市民向けの教室では、全ての垣根を越えた競技の魅力を味わえます。
○まちなか子ども夢駅伝
市体育協会や陸上自衛隊などの団体と協力しながら、2006年から開始。小学生たちが、初夏のなかまち夢通りを駆け抜けます。
◆〔Interview〕スポーツで郡山を元気なまちに/郡山市体育協会 会長 松村 賢剛さん
○スポーツはみんなで楽しむもの
当協会では、競技技術の向上や各種スポーツ事業などを支援しています。ハイレベルなチームが集まる大会やスポーツ講座などを開催し、選手や観客だけでなく、運営する人も含めてスポーツに関わる全ての人が楽しめることを目指しています。
○気軽にスポーツに触れ合えるまちに
初心者の方がスポーツを始めるきっかけとなる講座の企画や、指導者の育成に力を入れていきたいですね。トップチームの拠点であることを生かし、応援したり、体を動かしたりといった両面を楽しめるまちになったらいいなと思います。
◆郡山を拠点とするトップスポーツチーム
○福島ファイヤーボンズ
東日本大震災を契機に発足したバスケットボールチーム。「福島を元気に」を掲げ、熱く結束したプレーが魅力です。
○福島デンソーエアリービーズ
コート上の選手の姿をミツバチに例えているバレーボールチーム。蜂のように速く鋭い攻撃が特長です。
○福島レッドホープス
プロ野球独立リーグに加盟している県内唯一のプロ野球チーム。ファンの声援に応え、より情熱的な試合を届けます。
○東北フリーブレイズ
子どもたちに夢を与え、地元に愛されることを目指したアイスホッケーチーム。氷上を自由に鋭く切り拓きます。
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