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町で農業をするということ

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福島県金山町

人口減少・高齢化が進む金山町において、生活の安全を守ることに繋がるひとつである農地の維持は重要です。ここでは生産継続や農業者確保を実現するための取り組みについて紹介します。

■町の農業の課題
金山町は1960年の人口1万119人を境に人口が減少しており、令和6年4月1日の住民基本台帳人口は、1,757人まで減少し、それに伴い農業者の数も減少しています。
町では近年、高齢化等による担い手の引退や後継者不足の影響で、耕作を放棄する農地が増加しています。耕作の継続が厳しい集落もあり、今後の農地の維持が課題となっています。一度、耕作放棄地になると草木が繁殖し、森林化することにより、農地としての活用が難しくなり、再生するには多額の費用と労力がかかります。
また、鳥獣が生活圏にさらに入り込んでしまい、住民生活そのものが脅かされる事になってしまいます。農地を維持する事は生活の安全を守る事にも繋がります。限られた農地と人の資源をどのように生かしていくか住民の皆さんと知恵を出し合って考えていく必要があります。

■町ならではの生産継続の取り組み
町では、農地を維持する取組みとして、国の直接支払交付金制度の活用や町の農業用機械の購入費用の助成を行うことにより、認定農業者や集落営農組織などの担い手を支え、農業の生産基盤を守っていく取組みをしています。
また、地域農業を継続していく上で特産農産物生産振興補助による「えごま」「赤カボチャ」「そば」など町ならではの土づくりの支援や鳥獣被害防止のための電気柵購入補助は生産を継続するための大事な取り組みとなっています。

■新たな農業者の確保に向けて
新たな就農者を確保するために、農業委員会と連携し、新規就農者や移住者を募る催しに参加し、情報発信や特産品を宣伝することで、町に興味を持ってもらい、定住へ結びつける取り組みを行っています。国は、農業者を確保するため、認定農業者など大規模農家や兼業農家を含めた多様な農業者を「農業を担う者」として位置づけました。町では、新たな農業者の確保に向け、令和6年度より、定年や退職をきっかけに町で新規就農する方や親元就農を希望する方の初期投資に係る農機具および設備購入を支援する制度を開始しました。
また、農作業を行うことは、心身を健康に保つ一つの方法であり、生きがいを見出すことにもなります。農業者は、非農業者に比べ一人当たりの年間医療費・介護費が低い傾向があることを農水省が公表しています。

■農業を継続していくために
農業の多面的な機能を発揮していくことは、生活圏や健康を守ることになり、地域の景観がよくなれば、住みやすい住環境の形成に繋がっていきます。みんなでこれからの金山の農業を一緒に考えませんか。

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