私たちが快適な生活をするために大量のエネルギーを使用することで、地球温暖化が引き起こされています。今月号では、地球温暖化の背景や家庭でもできる取り組みを紹介します。
◆地球温暖化とは
地球の気温は太陽から送られてくる熱を吸収し、その一部を宇宙へ放出することで、ほどよく保たれています。
しかし近年、二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に大気中に放出されることで、地球が熱をためこんでしまい、気温が上昇してきています。この仕組みを「地球温暖化」と呼びます。
◆地球温暖化の背景と影響
地球規模でみると18世紀の産業革命以降、石油や石炭などの化石燃料を多く消費するようになり、大気中に多くの温室効果ガスが排出されるようになりました。日本でも高度経済成長期以降、温室効果ガスの排出量が年々増加してきました。
このまま地球温暖化が進むと、2100年の気温は1986年~2005年の平均気温と比べて最大4・8℃も上昇すると予想されています。日本でも猛暑日が増え、熱中症患者などの増加や、海水温度の上昇に関連した台風や豪雨による水害発生のリスクも増えていきます。
◆市が推進する取り組み
地球温暖化防止のため、公共施設への太陽光発電設備や省エネルギー設備の導入、家庭用の再生可能エネルギー等システム設置の補助、小・中・義務教育学校へのESD環境教育、ごみの減量化・資源化などに取り組んでいます。
また、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロに向けて、脱炭素社会の実現を目指す「須賀川市カーボンニュートラル宣言」を表明しました。
◆家庭でできること
家庭からの二酸化炭素排出量を削減するためには、無駄なエネルギーを使わないように、省エネ活動を心掛けることが重要です。例えば、暖房の設定温度を1℃下げる、テレビを見ないときは消す、洗濯物はまとめて洗うなど、家庭で簡単に取り組むことができます。
一人ひとりが地球温暖化への問題意識を持ち、実践することで、二酸化炭素排出量が削減できますので、小さなことからコツコツと始めていきましょう。
→環境課
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