住み慣れた場所で安心して暮らし続けるために
高齢者の皆さんの暮らしを地域住民や関係機関などが連携して支える「地域包括ケアシステム」の一環として「須賀川地方在宅医療・介護連携拠点センター」(以下、拠点センター)を鏡石町、天栄村と共同で設置しています。
◆相談や情報提供で在宅療養を支援
拠点センターは、在宅医療・介護に関する情報提供や、在宅医の調整などを行う相談窓口です。
高齢者本人や介護する家族などの心配事、在宅療養での不安や疑問をはじめ、医療関係者やケアマネジャーなどの介護関係者からも相談を受け付けています。
◆経験豊富な相談員が対応
主任介護支援専門員や看護師など、複数の資格を持った2人の相談員が対応しています。
また、相談を受けるときは、治療中の病気、これまでにかかった病気、服用している薬、通院したことのある医療機関、要介護認定を受けている人は要介護度などを伺います。
◆相談できること
・自宅に訪問して診療してくれる診療所や歯科診療所
・自宅で療養するときに必要な医療・介護サービス
・自宅で服薬指導してくれる薬局
・訪問看護・訪問介護をしている事業所
・退院して自宅に戻った後の通院先 など
◆相談方法
拠点センターホームページに掲載している「拠点センター相談依頼票」に、相談内容や相談対象者の情報などを記載し、拠点センターにファクスまたはメールでお申し込みください。電話や来所による予約も可能です。
また、高齢者のための総合相談窓口である地域包括支援センターや、担当しているケアマネジャーに相談いただくことで、連携して支援することができます。
◆須賀川地方在宅医療・介護連携拠点センターの関根センター長にお話を聞きました
要介護状態の高齢者は、介護が必要なだけでなく、複数の疾患を抱えていることが少なくありません。
住み慣れた場所で安心して暮らしていくためには、医療と介護が連携してサービスを提供することがとても重要な視点となります。
2025年には「団塊の世代」が後期高齢者となり、医療や介護の需要はますます増加することが見込まれます。高齢者が要介護状態になっていく中で「自分はどこで、どのようなサービスを希望するか」という本人の意思を、元気なうちから伝え合う場を作っていただき、家族や医療・介護関係者などの支援者と方針を共有することは、とても重要です。拠点センターもACP※の周知・啓発に協力していきたいと考えています。
一方で、これらを支えていく在宅医を含む医療・介護資源をいかに確保し、どのように時代の要求に応えていくかも大きなテーマとなっています。在宅医療・介護連携の新しい仲間を増やす努力を、今後も継続していきたいと思います。
-センター長 医師 関根健司(けんじ)さん
※ACP(エーシーピー)(Advance Care Planning(アドバンスケアプランニング)の略)
「人生会議」ともいい、人生の最終段階における医療やケアについて、本人の意思決定を支援するため、本人や支援者などが繰り返し話し合い、共有する取り組み
→長寿福祉課
【電話】88-8116
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