■7月大雨災害の災害対応事業などに77億3、237万円
◇一般会計の実質収支額は3億6、630万円
令和5年度各会計の決算が、町議会9月定例会で認定されました。
令和5年度一般会計では、歳入額81億9、760万円、歳出額が77億3、237万円で、翌年度へ繰越すべき財源9、893万円を差し引いた実質収支額は3億6、630万円の黒字となりました。
財政の健全化を示す指標の実質公債費比率は9・0%、将来負担比率は57・1%で、それぞれ基準とされている25・0%、350・0%を下回っており、当町の財政は「健全」と判断されています。
◇地方交付税や補助金などの依存財源は76・2%
皆さんから納めていただいた町民税や固定資産税などの自主財源は、19億4、777万円で歳入の23・8%です。また、地方交付税や補助金などの依存財源は、62億4、983万円で、歳入の76・2%を占めています。
◇2年連続の大雨災害対応に17億円以上
予算の主な使いみちについては、2年連続の大雨災害対応(繰越事業含む)として、災害復旧事業(農地・農業用施設、林道施設、道路・河川など)や災害廃棄物運搬処分業務、道路清掃業務、災害ボランティアセンター設置、被災住宅応急修理等などに17億3、641万円、防災備蓄倉庫建設事業に6、331万円、消防団の小型動力ポンプ積載車購入事業に2、717万円、町道の整備事業に4、734万円、除雪事業に7、720万円などとなっています。
この他、新型コロナウイルス感染症対策・物価高騰対策として、ワクチン接種対策事業3、735万円、臨時交付金を活用し、非課税世帯等への給付金支給1億6、864万円、オール五城目生活応援商品券事業1億3、412万円、県補助とあわせて非課税世帯の灯油購入費支援1、024万円など、経常経費の削減に努めながら各種事業を実施しました。
◇各特別会計は黒字決算
このほか、4つの特別会計も黒字決算となりました。水道事業会計は、給水人口の減少などにより、当年度純損失の額は3、438万円となりました。
また、令和3年度から地方公営企業法適用の会計基準に移行し、3年度目となる下水道事業会計では、当年度純利益754万円の決算となっています。
■一般会計の歳入
■一般会計の歳出
・実質赤字比率 一般会計等を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率。
・連結実質赤字比率 全会計を対象とした実質赤字(または資金不足額)の標準財政規模に対する比率。
・実質公債費比率 一般会計等の標準的な収入に対する負債返済の割合。
・将来負担比率 一般会計等の標準的な収入に対する将来負担すべき全債務の割合。
■予算の主な使いみち(令和5年度)
▽災害対応事業…17億3,641万円
(以下、主なもの)
(1)災害復旧事業…11億7,672万円
大雨災害の農地・農業用施設、林道施設、道路・河川などの災害復旧事業を実施。
(2)災害廃棄物運搬処分業務…1億3,381万円
旧五城目小学校跡地などの仮置場設置、災害廃棄物の処分を実施。
(3)道路清掃業務等…1億2,453万円
道路や側溝に堆積した汚泥処理、清掃等を実施。
(4)被災住宅応急修理等…1億3,685万円
災害救助法の適用により、被害住宅の応急修理等を実施。
▽防災備蓄倉庫建設事業…6,331万円
災害時の長期避難などに必要な資機材等を備蓄しておくための倉庫を整備。
▽小型動力ポンプ積載車購入事業…2,717万円
消防団の小型動力ポンプ付積載車4台を更新。
▽物価高騰対策事業等…3億2,728万円
非課税世帯等への給付金支給、オール五城目生活応援商品券の発行、燃料代支援などを実施。
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