■令和6年度当初予算や、大雨災害に係る工事請負変更契約など26案件を可決・承認
令和6年第1回町議会定例会が、2月26日から3月5日までの日程で開催され、「令和6年度一般会計予算」や「大雨災害に係る工事請負変更契約」など26の案件が可決・承認されました。
今月号では、定例会初日に行われた渡邉町長と畑澤教育長の施政説明を抜粋して紹介します。
■町長施政説明
▽町内の脱炭素化を推進します
町では、地域資源エネルギー事業を立ち上げ、地域経済の循環を創造するとともに、災害時を含めた地域エネルギーの自立を実現し、里山の保全と温室効果ガスの削減をめざすため、再生可能エネルギー供給事業導入基本計画の策定を進めております。
令和6年度からは、本計画に基づき、町の最大の資源である森林を活用した熱供給設備の導入による地域経済の循環をめざしてまいりますが、現在の森林の状況では、資源の潜在力を有するもののエネルギー事業を実施するだけの資源を確保することが難しいとの調査結果が報告されています。
木質資源を確保するためには森林整備が必須であり、今後は、森林事業者や姉妹都市の東京都千代田区と連携しながら着実に事業を進めてまいります。
▽大雨災害にかかる復旧工事の進捗
道路2か所と既存の橋梁(きょうりょう)を撤去する廣徳寺橋橋梁災害復旧工事の発注を終えております。また、河川16か所と道路2か所につきましては、稲作に影響が出ない箇所から順次工事を発注いたします。
農業災害については、令和4年発生災害の復旧工事を進め、農地11か所、農業用施設12か所が完成し、残りの農地8か所、農業用施設11か所、農村公園1か所について年度内完成をめざしております。
令和5年発生災害については、5月末までの完成をめざし農地50か所の工事を進めておりますが、水稲の作付けに間に合わない農地については、作付け可能な転作作物や産地交付金を活用した地力増進作物の作付けを奨励し、次年度に向けた生産基盤を整える取り組みを支援してまいります。
また、農業用施設の揚水(ようすい)機13か所は、年度内完成を予定しており、水路12か所、頭首工1か所、ため池1か所については、順次復旧を進めてまいります。
林道施設については、令和4年発生災害の4路線16か所が完成し、残り1路線1か所について年度内完成をめざしております。令和5年発生災害の4路線7か所については、年度内の発注を予定しております。
▽消防力の強化を進めます
令和6年度では、災害時に重要な役割を果たす消防団の活動を支援するため、雨天や夜間の活動安全性を高めるための高視認性活動服のほか、水防活動時の安全を確保するための救命胴衣を配備いたします。
また、救命率向上のための新たな救急資器材のほか、災害時における情報共有、指揮体制の効率化などを図るためのデジタル端末を消防署の各隊に配備いたします。
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