医師会だより

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お医者さんが今伝えたいまめ知識

■糖尿病は治る!?
髙橋医院　髙橋和彦医師

令和5年夏に横手かまくらFМで『糖尿病は治る』という話をしたところ、もう少し詳しく教えてほしいというご意見をいただきましたので、このコラムで説明します。
薬物療法を中止し、過去1〜2カ月間の平均血糖を表すHbA1c(エイチビーエーワンシー)という値が3カ月以上6・5%未満を継続している場合を「糖尿病が寛解(かんかい)(治癒)した」と言います。新潟大学のグループが調査したところ、100人に1人が寛解していたことが分かりました。寛解しやすい人の特徴は、糖尿病と診断されて1年未満の人やHbA1cが7%未満の人、肥満の人(痩せると糖尿病が良くなる)、1年間に体重が5%以上減量した人、薬を飲んでいない人、男性、40歳未満の人などでした。
しかし一方で、寛解に至った人の3人に2人が再び血糖が上昇し再発してしまったことも分かりました。再発しやすい傾向がある人は、糖尿病と診断されてからの期間が長い人、体重が増加した人、元来太っていない人(痩せた糖尿病の人はインスリンという血糖を下げるホルモンが低く、生活習慣の改善だけでは糖尿病がコントロールされにくい)でした。
糖尿病と診断されても、早期から生活習慣改善や薬物療法に取り組み、減量を行うことで糖尿病の寛解は可能です。しかしながら、寛解に至った場合でも3人に2人が再発してしまいますから、普段から生活習慣に気をつけて体重を適正に管理し、定期的に診断を受けることが重要です。

横手市医師会HP
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