皆さんは、最近『公共交通』を利用しましたか?横手市内では、広域の公共交通として鉄道や県外を結ぶ高速バス、路線バス、デマンド交通などが運行され、市民の移動を支えています。しかし、利用者の減少や運転士不足など公共交通を取り巻く状況は厳しさを増す一方です。大切な移動手段である公共交通を維持するため、私たちに何ができるか、考えてみませんか。
■地域公共交通のニーズ
令和5年度に実施した『横手市地域公共交通に関する市民アンケート調査』によると、1カ月以内に公共交通を「利用した」と答えた方は2割以下にとどまり、市民のほとんどが日常的に公共交通を利用していないことが分かりました。その一方で市では高齢化が進み、2040年には、通院などで日常的な公共交通の利用が想定される老年人口は、総人口に占める割合の49・2%までになると予測されています。
今後、日常生活における移動手段として、『暮らしの足』を支える公共交通の重要性が高まっています。
■地域の『足』を守るために
横手市内を運行する公共交通の1日あたりの利用者数は年々減少しており、平成26年度から令和5年度までの10年間で、年間利用者数は約36万人減少しています。横手市を通るバス路線は現在14路線ありますが、近年、利用者数の減少や運転士不足などによりバスの減便や路線の廃止を余儀なくされ、大きな課題となっています。
市では、広大な市域をカバーするために、市内を運行するさまざまな公共交通の連携を強化し、地域に根ざした地域公共交通ネットワークの実現を目指し取り組んでいます。
グラフ:地域公共交通の年間利用者数の推移
(出典 羽後交通(株)および横手市)
グラフ:地域公共交通の1カ月以内の利用の有無
(出典 横手市地域公共交通に関する市民アンケート調査)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>