◆私たちの貴重な文化財を火災から守りましょう
1月26日は文化財防火デーです
■文化財防火デーとは?
昭和24年1月26日に、法隆寺金堂(奈良県生駒郡)から出火した火災によって、1300年の歴史を持ち、世界的な至宝といわれた金堂の壁十二面に描かれた仏画の大半が焼損しました。
その後も、文化財の焼失が相次ぐ中、このような被害から文化財を守るとともに、国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図るため、昭和30年に消防庁と文化庁の共同主唱の下、法隆寺金堂が焼損した日である1月26日を「文化財防火デー」と定めました。それ以降、毎年この日を中心に、文化財建造物などにおける防火運動を全国で展開しています。
■文化財を守るために
本の文化財建造物はその多くが木造であり、美術工芸品についても木や紙または布などの燃えやすい材質で造られているものが多く、火災による焼損の危険があります。
近年のフランスノートルダム大聖堂における火災や、沖縄県那覇市の首里城における火災も踏まえ、文化財や復元建造物などの防火対策が一層推進されています。文化財などを火災から守るためには、火気管理などの出火防止対策を徹底することはもちろんですが、文化財関係者や関係機関だけではなく、地域住民との連携・協力が必要となります。
文化財防火デーには、文化財関係者や消防関係者が協力して、全国各地で消防訓練が実施されます。この機会に、文化財愛護の意識や、防火・防災意識の高揚に努めましょう。
◇文化財防火デーに伴う主な消防訓練等実施文化財(過去3年間)
◇第70回 文化財防火デー 主な消防訓練場所(予定)
場所:龍谷山本願寺(京都府京都市)
築地本願寺(東京都中央区)
日時:令和6年1月26日(金)
・その他の地域における訓練などの予定については、最寄りの消防署にお問い合わせください。
お問い合わせ先:文化庁ホームページ
第69回文化財防火デーにおける各地の主な消防訓練の様子など
【URL】https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/boka_day.html
<この記事についてアンケートにご協力ください。>