◆国際的ウェルネスタウンへの歩みを進める温泉のまち
九州の北東部、瀬戸内海に面した大分県の東海岸のほぼ中央に位置する別府市は由布岳や鶴見岳などの山々と波のおだやかな別府湾に包まれたまちです。
「温泉のまち」と称されるとおり、市内には源泉が2,500以上あり、湧出量は人が利用する温泉として世界最大級。泉質も多様で環境省が分類する10種類のうち7種類が湧き出ています。
国内外から多くの浴客を集める別府市は留学生の多い国際交流都市でもあり、学生のおよそ半数を留学生が占める立命館アジア太平洋大学などで100近い国と地域から来た約3,000人の留学生が学んでいます。
■住んでよし、訪れてよし、学んでよし。日本を代表する ONSEN 都市
◇別府ラクテンチ
昭和4年創業の遊園地。動物園や別府湾を望む温泉施設も。平成29年に温泉と遊園地を融合させた「湯~園地」を3日間開園して話題に。
◇海地獄
貞観9年の鶴見岳の噴火の際にできた熱泉。泉質は酸性。硫酸鉄が多いため水が青い。売店で温泉卵や地獄蒸し焼きプリンなどを楽しめる。
◇鉄輪むし湯
温泉の噴気で温められた石室には、石菖(セキショウ)と呼ばれる清流沿いにしか群生しない薬草が敷き詰められており、その上に横たわるスタイル。
◇志高湖(しだかこ)
別府市の鶴見岳の南東山腹、海抜600mにある湖。湖畔にはキャンプ場があり、湖に白鳥が遊ぶ。阿蘇くじゅう国立公園に含まれる。
◇別府タワー
昭和32年に建てられた高さ100mのテレビ塔で、別府のシンボルタワーとして親しまれている。地上55mの展望台からは、別府湾や別府市街が一望できる。
◇とり天
鶏肉に醤油やニンニクで下味をつけ、天ぷら粉で揚げ、酢醤油やポン酢などで味わう。別府市内にあるレストラン「東洋軒」発祥とされる。
◇地獄蒸し
魚介類や野菜などをザルにのせ、「地獄蒸し釜」と呼ばれる蒸気が噴き出す釜に入れる。鉄輪温泉で江戸時代から続く調理法。
◇手のべ冷麺
満州から伝わった名物。店ごとに独自の改良を重ねている。一般的にそば粉入りの麺、和風だし、キャベツのキムチなどの特徴があげられる。
◇湯けむり
温泉水と分けられた温泉蒸気が空中に排出される。鉄輪地区と明礬地区の湯けむり景観は平成24年、「別府の湯けむり・温泉地景観」として国の重要文化的景観に選定された。
※写真は本紙をご覧ください。
◎Beppu City
人口:112,396人(令和6年2月29日現在)
面積:125.34平方キロメートル
【URL】https://www.city.beppu.oita.jp/
■別府温泉という財産を生かしたまちづくり
別府市長 長野恭紘(やすひろ)
学生時代に欧州を旅行した際、小さな村にも深みのある歴史・文化が残され、日常的な暮らしの中で生きていることに感銘を受けたのが私の原点です。市政においては昔からの歴史・伝統・文化・産業を磨くとともに新たなものを組み合わせて価値を創造したいと考え、温泉という財産を生かしたまちづくりを進めています。観光都市として休み方改革を発信しておりますが、将来、長期休暇を取り、家族旅行するような人生のデザインが選択される時代になるとき、滞在先、移住先として選ばれるまちであるよう努めてまいります。
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