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地方のかがやき 大分県 別府市(2)

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◆TOPICS 01 新湯治・ウェルネスツーリズム
医療・美容・健康をテーマとする新しい観光のかたち

温泉地での長期療養である湯治の文化がある別府市で、医療・美容・健康をテーマとする「新湯治・ウェルネス」の施策が進められています。「新湯治」は温泉の効能を科学的根拠で示すこと、「ウェルネス」は心身の健康を改善する行動変容をさします。
適切な温泉入浴で市民の心身の健康維持、増進を図るとともに、旅行者には温泉と自然、歴史・文化、食などの地域資源を組み合わせた長期滞在型の観光を提供していくことを目的に別府市は担当部署を立ち上げました。
事業としては九州大学と共同で温泉が免疫力に及ぼす影響の調査研究を実施したほか、入浴前後の血圧などを測定して湯治カウンセリングを行う市民一斉大計測会を行いました。
平成28年から温泉に関するシンポジウムである別府ONSENアカデミアを開催。さらに啓発や理解促進のための市民懇談会やセミナーも実施しています。
これら一連の取組により別府市は健康増進を期待できる世界的なウェルネスタウンとしての発展を目指しています。

◆TOPICS 02 旅と学習を組み合わせた学び方・休み方
たびスタ

観光業の就業者が多い別府市では、祝休日に休めない保護者のため、子どもが学校を休みやすくなる新たな学び方・休み方として、旅とスタディを組み合わせた、たびスタが始まっています。
平日に家族で旅行したい場合、保護者が申請すれば、年度内に3日間まで休みを取得でき、この旅行は校外活動ととらえ、欠席扱いにしません。対象は別府市立の小・中学校の約7,200人の児童・生徒で、昨年9月の開始から約半年間で1,000件を超える応募がありました。
観光業の課題に繁忙期と閑散期の需要の差が大きいことがあり、就業者の通年での雇用が難しいことなどが指摘されていますが、たびスタのような取組が広まり、平日の家族旅行が一般化すれば、観光需要が平準化され、雇用の安定化や地域経済の活性化が期待できることから、観光地・別府として休み方改革を全国に提唱する意味合いのある取組でもあります。

◆TOPICS 03 避難所運営支援などのシステムを内製
ローコード・ノーコードツールの活用

令和元年にデジタルファースト宣言を行った別府市は令和3年にデジタルを活用し、市民サービスの向上や行政運営における生産性の向上などを目的とする推進計画を策定しました。「ポケットの中にもう一つの市役所を」というキャッチフレーズのもと、スマートフォンを利用して24時間365日、どこからでも行政サービスを利用できる、という将来像を目指した取組を進めています。
行政運営の変革の一環としてはプログラミングの知識が無くてもフォームなどを作成できるローコード・ノーコードツールを活用し、地域商品券の予約販売システムなどを内製するようになりました。
各避難所の避難者数を自動で集計できる避難所運営支援システムも開発、これはオープンデータとして、10か所の自治体にテンプレートを提供しています。
またパソコンを使う業務のうち定例的なものを自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のプログラムも内製しており、省力化により、職員は対人の業務などにより労力をかけられるようになっています。

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