群馬で見られる動植物の特徴や生態を紹介します
■群馬県の生産量は全国第2位 春の訪れを告げる緑の宝石
全国の野山に広く自生するフキ。フキノトウは、その花のつぼみで、春の味覚として親しまれています。市場に出回る多くは栽培されたもので、群馬県の生産量は全国第2位(令和4年/農林水産省「特用林産物生産統計調査」)。12月頃から出荷が始まり、4月頃まで楽しめます。香りと味に特徴があり、天ぷら、あえ物などに人気の食材です。
・春の訪れを告げる自生のフキノトウ
▼フキノトウ-蕗(ふき)の薹(とう)-
○特徴
フキノトウはフキの花のつぼみのこと。花が咲いた後に、同じ地下茎の別の場所から葉茎が伸びたものがフキになります。日本原産のキク科の多年草で、北海道から沖縄まで広く分布しています
・固く閉じた状態の方が苦みは少ない
▼群馬のフキノトウ
収穫量が多く、品質に優れた 県育成品種「春いぶき」
平成19年から県育成品種「春いぶき」の本格的な栽培が始まりました。従来の品種と比較して収穫量が多いのが特徴で、現在では県北部を中心に広く栽培されています
○上手な選び方
つぼみが閉じている方が苦みが少なく食べやすい
ほど良い苦みが特徴のフキノトウですが、つぼみが開き過ぎているものは苦みやえぐみが強いことも。まだつぼみが閉じている、小ぶりなものを選ぶのがお勧めです。ゆでてアク抜きすると、さらに苦みを抑えられます。
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