■最新の手口を知り対策を!!
近年、詐欺の手口は多様化、複雑化しています。詐欺被害に遭わないために、どう対策すればよいのでしょうか。県警察本部生活安全企画課の星野さんにお話を聞きました。
県警察本部生活安全企画課
警視 星野直己さん
●対策1 詐欺電話を未然に防ぐ
特殊詐欺の手段として、固定電話が使われることは、今も昔も変わりません。防犯機能付き電話や特殊詐欺電話対策装置は、着信音(呼び出し音)が鳴る前に、会話内容録音の警告メッセージを流します。犯人は自分の声が録音されることや、手口を知られることを嫌がり電話を切るため、犯人と会話する機会が減ります。
県警察や市町村では防犯機能付き電話や対策装置購入の補助・無償の貸与を実施しています。ぜひ導入してください。
▽国際電話を遮断!
犯人の多くは国際電話番号を使用して詐欺の電話をかけてきます。海外との電話が不要な人は、国際電話の発信・着信を無償で休止できます
国際電話不取扱受付センター【フリーダイヤル】0120-210-364
オペレーター案内:月~金曜日 午前9時~午後5時
※自動音声案内は24時間
●対策2 家族で話し合いを
詐欺の手口では、電話で警察や自治体職員、銀行関係者などをかたる他、家族に成り済ますことも多くあります。
家族と一緒に暮らしている人に限らず、離れて暮らしている場合でも、日頃からお互いの近況を共有しましょう。
家族内の電話におけるルールとして「お金の話をしない」「最初に名乗る」「合言葉を伝える」などを決めておくことも有効です。
▽不安を感じたらご相談ください
警察相談専用窓口【電話】#9110
月~金曜日 午前8時30分~午後5時15分
※土・日曜日、祝日および上記時間外は、当直または自動音声で対応
消費者ホットライン【電話】188
お住まいの地域の相談窓口を案内します
※相談可能な曜日や時間は相談窓口によって異なります
●対策3 SNSで投資に誘われたら確認を
株などの金融商品を扱う場合、金融庁への登録が必要です。金融庁のホームページでは、登録業者の名称や電話番号が確認できます。投資に誘われたらまず金融庁の登録を確認してください。犯人が登録業者の名称をかたっていることもあるので、金融庁に登録されている電話番号にかけてみるのも1つの方法です。
SNSで面識のない人から投資に誘われたら、まず詐欺を疑ってください。
▽県内のSNS型投資詐欺の被害状況(6年1月~6月末現在)
[Point]被害額:4億890万円
60歳未満の被害が半数を超えている!
●対策4 インターネットでの出会いに注意
最近の画像生成AI(※)の技術発達により、とても精巧に人物画像を生成することができるようになっています。
あなたがSNSでやりとりしているその人物は、実在しないかもしれません。インターネット上で知り合った相手には気をつけましょう。
※イメージや雰囲気を指定するだけで、画像を生成できるAI(人工知能)のこと
▽県内のSNS型ロマンス詐欺の被害状況(6年1月~6月末現在)
[Point]被害額:2億600万円
男女とも幅広い年代で被害がある!
■LINEを悪用した詐欺に注意
直接やりとりできるLINEなどのメッセージアプリを悪用した詐欺が多く存在します。複数人が参加するトーク画面で多数のサクラを用意し「利益が出た」というようなメッセージを送り、ターゲットが入金するのを待ち構えています。
電話番号から勝手に「友だち」追加され、犯人がメッセージを送信してくることがあります。面識がない人からのメッセージには注意しましょう。電話番号からの友だち登録を許可しない設定に変更しておくことも有効な対策です。
※トーク画面の例・手順は、本紙またはPDF版をご覧ください。
問い合わせ先:県警察本部生活安全企画課
【電話】027-243-0110
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