■腎臓の働きと貧血について
腎臓には、体内の不要な毒素や水分を尿として捨てる働きがあります。腎臓の働きが落ちると、尿が減ってむくみやだるさ、食欲不振などの症状が現れます。これらの症状は早期には出ないため、検診(血液検査と尿検査)を定期的に受け、早めに腎臓病を見つけることがとても重要です。
また、腎臓はエリスロポエチンという赤血球を増やす物質をつくっています。このため腎臓が悪くなると、赤血球が減り、貧血になりやすくなります。赤血球は全身に酸素を運搬しており、貧血になると腎臓の働きはさらに低下するという悪循環に陥ってしまいます。現在はこの貧血(腎性貧血)を良くする薬もあるため、検査や治療を受けることが大切です。
前橋市医師会 加家壁健
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