■Vol.4 口腔(こうくう)清掃
口は食事をしっかり取って健康な体をつくるために大切な役割を果たしています。このコーナーでは口に関する情報を紹介します。今回のテーマは「口腔清掃」です。
口腔清掃には歯磨きや舌磨き、入れ歯磨きなど自身で毎日するものや定期受診があります。口の中を清潔に保つことは、むし歯や歯周病だけでなく誤ご嚥えん性肺炎の予防など、全身の健康につながります。ここで毎日の歯磨き習慣を振り返ってみましょう。
◇歯磨き
歯ブラシの硬さは普通か、柔らかめがお薦め。磨き残しが多いところを意識して磨きましょう。
〔磨き残しの多いところ〕
(1)歯と歯茎の境目
(2)歯と歯の間
(3)奥歯の溝
(1)歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を当て小刻みに横に動かす。力の入れすぎに要注意。
(2)歯間ブラシや糸ようじなどの補助的清掃用具を使う。歯間ブラシは歯科医院でサイズを確認する。
(3)奥歯の溝は複雑なため歯ブラシを前後に動かすだけでなく、毛先がいろいろな方向から当たるように動かす。
◇舌磨き
年齢とともに唾液の分泌量が減少し、舌に汚れが付着しやすくなります。1日1回の舌磨きがお薦めです。
(1)舌に軽く力を入れ、前に出す。
(2)ブラシを軽く当て奥から手前に動かす。
◇入れ歯磨き
入れ歯にも歯垢や歯石が付きます。雑菌が増え口臭やむし歯の原因に。毎日忘れずに手入れをしましょう。
(1)入れ歯を外して入れ歯用ブラシや歯ブラシを使い、流水で磨く。
(2)入れ歯用洗浄剤は使用上の注意をよく読んで除菌のために使用する。
※入れ歯磨きの注意点
・落とすと割れることがあるため、水を張った洗面器などを下に置く。
・破折(はせつ)、変形予防のためバネ部分は持たない。
・研磨剤で傷つくため歯磨き粉は使用しない。
・部分入れ歯を使用中の人は残存している歯も丁寧に磨く。
口の中は年齢とともに変化します。毎日の正しい手入れで口の健康を維持しオーラルフレイルを予防しましょう。
次回は、口腔機能トレーニングです。
問合せ:長寿包括ケア課
【電話】027-898-6133
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