■Vol.1 むし歯
口は食事をしっかり取って健康な体をつくるために大切な役割を果たしています。このコーナーでは口に関する情報を紹介します。今回のテーマは「むし歯」です。
人の体の中で最も硬いといわれる歯。そんな歯の弱点が酸です。食事や間食のたびに、むし歯菌の出す酸により、歯の成分が溶け出します(脱灰(だっかい))。通常、唾液の作用で修復(再石灰化)されますが、酸によって歯の成分が溶け出し続けると、歯に穴が開いてしまい、むし歯になります。
◇大人のむし歯の特徴
全身的な活動能力の低下や、薬物の服用で唾液の分泌が減少している場合はより注意が必要です。歯周病で歯の根元が露出した部分にできるむし歯のほかに、かぶせ物や詰め物などで治療したところとの境目にできるむし歯もあります。神経を抜く治療をした歯は、痛みが分からずに気づくのが遅くなり、むし歯が大きくなる傾向があります。
◇むし歯予防のポイント
(1)1日3食、規則正しい食事
再石灰化を促すため、食事と食事の間隔を2時間以上空けると良いというデータがあります。間食の回数は、必要以上に多くしないようにしましょう。
(2)補助的清掃用具の使用
一般的に、歯ブラシだけの歯垢除去率は約60%。糸ようじ併用で約80%、歯間ブラシ併用で約90%に高まるといわれています。ケアの時は、手鏡を使い歯ブラシがどこに当たっているかを確認。歯ブラシだけでなく補助的清掃用具も使いましょう。
(3)定期的な歯科受診
むし歯は、早期発見・早期治療が大切です。定期的にチェックして、むし歯のない健康な口を目指しましょう。
—次回は、歯周病です。
※詳しくは、本紙またはPDF版を参照してください。
問合せ:長寿包括ケア課
【電話】027-898-6133
<この記事についてアンケートにご協力ください。>