厚生労働省によると、令和4年の調査で65歳以上の認知症と軽度認知障害の人は27.8パーセントであり、誰もが認知症になる可能性があります。
認知症の人が尊厳を保持して希望をもって生活することができるよう、認知症の人とその家族へのさまざまな支援を行っています。
◆認知症地域支援推進員 香取麻里氏から皆さんへ
「認知症は、痛みやかゆみがあるわけではなく、傷があったり包帯をしているわけでもありません。そのため、本人も自覚しづらく、家族や周囲の人も気がつきにくいのです。加齢によるもの忘れと認知症の初期症状は区別がしづらく、受診につながらないことも多くあります。目に見えないからこそ、「こころのバリアフリー」が大切であると考えています。
認知症の人は自分のできないところを補う方法を覚えることができません。できないことを理解してくれ、さりげなく援助してくれる「人」が必要です。認知症は家族も不安になりますが、本人が一番不安になります。本人が「あれ?」と一番におかしいと気づくことが多いです。しかし、その不安を家族や周囲にうまく伝えられない場合もあります。
安心できる「場所」や「人」がたくさんあることが、認知症の人や家族にとって、とても大切だと思っています。」
◆桐生市地域包括支援センター
保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員が配置され、市内に7か所設置されています。
認知症をはじめとして介護に関する相談、地域の介護予防の活動の紹介など介護が必要な状態にならないための相談も受け付けています。
ぜひお気軽にご相談ください。
・1・2・9・10・14区
担当…山育会【電話】46-6066
・3・4・5・8区
担当…社協【電話】46-4411
・6・7・17区
担当…菱風園【電話】32-3321
・11~13区
担当…ユートピア広沢【電話】53-1114
・16区
担当…思いやり【電話】32-5889
・22区
担当…思いやり黒保根【電話】46-8847
・19~21区
担当…にいさと【電話】74-3032
・15・18区
担当…のぞみの苑【電話】54-9537
◆認知症初期集中支援チーム
認知症が疑われるが専門医への受診ができない、どのように対応したらよいか分からないなどの相談に対して、医療と介護の専門職員が認知症サポート医と協力して支援します。
場所:在宅医療介護連携センターきりゅう(元宿町、桐生メディカルセンター地下1階)
問い合わせ:在宅医療介護連携センターきりゅう
【電話】32-5222
◆オレンジカフェ
認知症の人やその家族、地域の人などだれでも気軽に集い、情報交換や相談ができる場所です。詳しくは、下の二次元コード(本紙参照)から市ホームページをご確認ください。
◆認知症サポーター養成講座
認知症サポーターとは、認知症についての正しい知識と理解を持ち、認知症の人やその家族をできる範囲で応援する人です。
サポーターとしてできることを一緒に学んでみませんか?
対象:市内に居住または勤務、通学する10人以上のグループ
・対象となる組織や団体
(例)
(1)自治会、町内会、子ども会などの自治組織
(2)企業、商店組織、商工会などの職域組織
(3)小、中学校、高等学校、専門学校、PTAなど
受講方法:生き生き市役所出前講座ナンバー56「認知症を正しく知ろう ~認知症サポーターになりましょう~」の注文票を生涯学習課(市役所4階)に提出してください。
詳しくは下の二次元コード(本紙参照)から市ホームページをご確認ください。オンライン(Zoom(ズーム))による受講も可能です。
問い合わせ:健康長寿課長寿支援係
【電話】44-8215
◆認知症フォーラム
認知症の基礎知識、地域で認知症のサポートをしている人の活動などを紹介します。
また、参加者には改訂版の認知症ケアパス(認知症になった人やその家族への手引き)を配布します。
期日:12月21日(土)
時間:午前10時から11時30分(受付は午前9時30分から)
場所:美喜仁桐生文化会館スカイホール
・第1部 基調講演「認知症について」
講師:北川隆太氏(北川内科クリニック副院長・認知症サポート医)
・第2部 パネルディスカッション
パネリスト:蛭間好江氏(なかよしカフェ)、秦一男氏(紡~tsumugu~隊長)、二宮好子氏(紡~tsumugu~リーダー)ほか
対象:認知症に興味のある人
募集人数:100人(先着順)
申し込み:電話、ファクシミリ、申し込みフォームのいずれかから、在宅医療介護連携センターきりゅう(【電話】32-5222、【FAX】32-5223)へお申し込みください。
申し込みフォームから申し込む場合は、下の二次元コード(本紙参照)をスマートフォンなどで読み取ってください。
◇紡~tsumugu~隊長 秦一男氏から皆さんへ
「認知症は誰でもなる可能性があるからきちんと向き合うことが大事。認知症フォーラムに参加した方が、何か動き始めるきっかけとなればいいなと思います。」
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