騰波ノ江(TOBANOE) 大宝(DAIHO) 下妻(SHIMOTUMA) 宗道(SODO)
下妻市内を走る常総線。市内には「騰波ノ江駅」、「大宝駅」、「下妻駅」、「宗道駅」4つの駅があり、周辺には歩いて行ける観光スポットがあります。
今月から5回にわたって、各駅周辺のスポットを紹介します。
車で移動するという方も多いと思いますが、電車に乗って、散策をして…
■騰波ノ江駅
2000(平成12)年に関東の駅百選に選ばれ、映画「下妻物語」の撮影も行われました。現在の駅舎は、2代目で、2008(平成20)年に完成しました。また、「とばのえステーションギャラリー」が駅構内に設置されており、鉄道模型の展示や体験イベントが開催されています。
所在地:茨城県下妻市若柳甲533-7
開業年:1926(大正15)年8月15日
乗降人員:約71人/日(2023年度)
◆騰波ノ江駅周辺モデルコース
01 とばのえステーションギャラリー
850m 徒歩12分
02 騰波ノ江市民センター
550m 徒歩7分
03 道の駅しもつま
◆01 とばのえステーションギャラリー
若柳甲533-7
とばのえステーションギャラリーは、鉄道模型の運転会や、鉄道模型のクリニックなど、鉄道ファンに向けた様々なイベントが開催されています。また、来館者が自ら常総線の風景を作り上げる「みんなで造るレイアウト」や、小学生向けの「写真だけの駅員さん」「駅出札体験」など、鉄道に触れる体験型のプログラムも用意されています。さらに、常総線の歴史や沿線情報を学べる「常総線のイイとこ教えます」や「調べてみよう常総線」など、鉄道に関する企画も充実しています。
開催時間:9時~16時
入場料:無料
※開催日は関東鉄道HPをご確認ください!
◆02 騰波ノ江市民センター
若柳甲284【電話】43-6454
高台になっている騰波ノ江市民センターからは、かつて鳥羽の淡海があった水田を眺めることができます。
鳥羽の淡海は、かつて茨城県下妻市北東部及び筑西市一帯に広がっていた大規模な湖沼で、約1,000年以上前に、鬼怒川の東流により小貝川の流れが堰き止められたことによって形成され、万葉集にも詠まれた歴史ある地域です。江戸時代になると大規模な干拓事業が行われ、現在は広大な田園地帯となっています。
万葉の時代に思いを馳せてみてはいかがですか。
◆03 道の駅しもつま
数須140【電話】30-5294
道の駅しもつまは、1999(平成11)年に開設され、地域の特産品や名産品を販売する直売所を中心に、ベーカリーしもんパン、レストラン、納豆工場、展望台などを備えています。
地域の特色を生かしたイベントも定期的に開催され、地元の人々や観光客でにぎわい、下妻を代表する観光スポットです。
○直売所
地元の農家が生産した新鮮な野菜や果物、加工品などが豊富に並びます。特に、「下妻産の梨」の販売所としても有名で、甘みと香りが際立つ人気の品をお求めいただけます。
○お食事処しもん亭
地元食材を使った名物「炙り豚丼」をはじめ、季節の献立や定食など、バラエティ豊かなメニューが用意されています。
茨城県内で6番目に開業した道の駅しもつまは、全国でも唯一、納豆工場併設が自慢の道の駅です。地元食材を生かした商品や、全国の特産品を取り揃えています。そのほかにも、地元の方や観光客にも楽しんでいただける多彩なイベントを開催しています。25周年を迎え、さらなる進化を目指しています。心のこもった接客と楽しいアイデアで、何度でも訪れたくなる魅力的な道の駅づくりに励んでいます。ぜひお立ち寄りください!
(株)ふれあい下妻総務部長 大塚富美男さん
■騰波ノ江地区から見える筑波山
騰波ノ江地区から見える筑波山は、右に大きな嶺と左に小さい嶺の2つの山が見えるのが特徴です。右の大きな嶺は、筑波山の男体山(標高871m)と女体山(標高877m)が重なり合っているため、手前の男体山が大きく見えています。左の小さい嶺は坊主山と呼ばれ、筑波山の一部をなす標高709.7メートルの山です。
■騰波ノ江の歴史
万葉集の高橋虫麻呂の和歌の一節に「新治の鳥羽の淡海も秋風に白波立ちぬ筑波嶺に」とあり、鳥羽の淡海(後の騰波ノ江)と記されています。また、常陸風土記にも「(筑波)郡の西十里に騰波ノ江あり、長さ2千9百歩、広さ1千5百歩なり。」と騰波ノ江が記され、「淡海」や「江」の名が示す通り、広大な湿地帯が広がっていたとされます。この湿地帯は、市内の古沢、堀篭地区から筑西市南部まで広がっていたとされます。江戸時代には開拓が進み、広大な田畑となって今日に至っています。
※MAPの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
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