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自治体の皆さまへ

「けあカフェ大宝」が誕生

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茨城県下妻市

誰もが年を重ねれば、周りの人の支えが必要となります。高齢者世帯や一人暮らしの高齢者が増加している現在、地域での見守りが重要視されています。地域で見守る新たな取り組み「チームオレンジ」が大宝地区で始まりました。

■新たな取り組み
本市では、大宝地区をモデル地区として、令和5年12月に市内で初となる、チームオレンジ「けあカフェ大宝」がスタートしました。活動拠点として⦅有⦆さくら介護センター様に地域貢献の一環として快くご協力いただき、住民の集いの場を開催する運びとなりました。
活動開始に向け、地域の民生委員の方々へ協力を依頼し、大宝地区の地域性や住民の困りごとは何か、どのような活動が必要なのか等、活動内容に関する話し合いを何度も重ねてきました。現在、民生委員をはじめ、キャラバン・メイト⦅認知症介護アドバイザー⦆、認知症地域支援推進員がスタッフとして活動しているほか、市地域包括支援センター職員等がチームメンバーとして加わり、活動しています。

■チームオレンジとは
認知症サポーターをはじめとする住民同士の支え合いにより、認知症になっても安心して暮らし続けられる地域づくりの活動を「チームオレンジ」と言います。活動内容に決まりはありません。集いの場の開催、散歩・買い物などの外出の付き添い、自宅へ訪問しての話し相手やゴミ出しの手伝いをするなど、全国では幅広い支援活動が広がっています。
専門職や関係機関とも連携することで、支援が必要な方の問題が深刻になる前に、早期に対応することができます。

■けあカフェ大宝の活動内容
活動のテーマは、「ふらっと気軽に立ち寄れる集いの場」です。お茶を飲みながらお話を楽しんだり、参加者がやりたいこと⦅編み物、絵手紙、折り紙等⦆をしたり、久しぶりの再会を喜んだり。毎回のカフェの様子は和やかな時間が流れており、温かくてやさしいアットホームな雰囲気づくりを心掛けています。

■地域での見守りの重要性
本市の令和6年4月時点での高齢化率は30・2%であり、年々上昇し続けています。高齢者の増加に伴い、認知症有病率も上昇すると言われています。もちろん、認知症は高齢者だけの問題ではなく、働き盛りの年代の方でも、若年性認知症を発症する可能性はあります。
地域住民全体が、認知症を正しく理解し、変化に気付く人が増えることで、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らすことができます。自然に声を掛け合える住民同士のつながりを広げ、地域が持つ見守る力を高めていくことが大切です。

■各地域にオレンジの輪を
市では、チームオレンジの取り組みが市内各地域に広がっていくことを目指しています。
周囲の人が認知症について理解し、困っている人に声をかける、手助けする。そんな理解の輪を広げていけるように、一緒に活動しませんか。

■9月は「認知症月間」です
認知症の予防に繋がる習慣を紹介!
◇人と積極的に交流しましょう
地域の活動や市町村が行っている介護予防教室などに参加してみましょう。

◇生活を楽しみましょう
本を読んだり趣味に取り組んだり、さまざまな活動をとおして生活を楽しみましょう。

◇適度な運動をしましょう
ウォーキングや体操などの運動を継続的に行いましょう。

◇食生活に気をつけましょう
塩分を控えめに、お酒はほどほどに、バランスのよい食事を心がけましょう。

■Interview
◇けあカフェ大宝スタッフ
(有)さくら介護センター
代表取締 役菊池大樹さん
地域の集いの場が縮小傾向にありますが、気軽に立ち寄ることができて、心配ごとや日頃の出来事が話せるような場が作れないかという相談を市地域包括支援センターから受けて、地域の力になりたいと思い場所を提供しました。
心配もありましたが、想定よりも多くのスタッフが集まってくれて、安心して場所を提供できています。参加者の方が楽しそうにしている様子を見ると、けあカフェ大宝ができて良かったと思います。

◇けあカフェ大宝スタッフ
民生委員 松田とし子さん
民生委員の方に誘っていただいたことをきっかけに、けあカフェ大宝のスタッフになりました。スタッフになってから参加者の方が声をかけてくれて、楽しそうにしている様子を見るとうれしくなります。参加者の参加率が、見守りにも繋がっています。私も参加者の方とお話をすることで、楽しんでいます。

◇参加者 鈴木康子さん
初めて参加した回から、ずっと参加しています。今まで家で1人で過ごすことが多かったのですが、けあカフェ大宝に参加するとたくさんの人とお話ができて、1人でいるよりずっと楽しいです。スタッフの方とも仲良くなることができて、お互いにけあカフェ大宝を楽しみにしています。

■相談窓口
◇ひとりで悩まないで。家族だけで抱え込まないで。
「もしかして認知症かも」「家族の介護に悩んでいる」「利用できる制度やサービスについて知りたい」など、不安や心配事を抱えていませんか?相談のタイミングに、早すぎることも遅すぎることもありません。少しでもお困りのことがございましたら、電話や窓口にて気軽にご相談ください。

問合せ:下妻市地域包括支援センター(長寿支援課内)
【電話】0296-43-8264

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