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議会だより No.191 「9月定例会」(4)

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茨城県八千代町

▽認知症高齢者等の徘徊対策について
水垣 正弘(みずがきまさひろ)議員
[質問]
近年、認知症高齢者等の徘徊による行方不明者が増えています。八千代町においても、本年7月に、平塚地内の80歳代の高齢者が朝早く家を出たまま行方不明となり、250人規模の捜索が行われました。しかし、1カ月半経った今も発見には至っていません。
そこで、町での徘徊の発生件数や状況等についてお聞きします。次に、徘徊による行方不明者が発生した場合の町の対応はどうなっているのでしょうか。また、行方不明者にならないための予防策について伺います。

保健福祉部長:下妻警察署における八千代町民の捜索依頼件数は、令和2年が3件、令和3年が4件、令和4年が4件、令和5年が1件という状況です。捜索の結果としましては令和5年の1件を除き、当日もしくは翌日には不明者の発見に至り、解決しています。
行方不明者が発生した場合の対策ですが、令和2年1月に当時の長寿支援課におきまして「八千代町認知症高齢者等徘徊対応マニュアル」を作成しています。
予防策としましては、認知症の予防と進行の遅延が重要です。認知症の対策につきましては、令和元年6月に認知症施策推進関係閣僚会議が取りまとめた「認知症施策推進大網」を踏まえ、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望をもって日常生活を過ごせる社会づくりのための事業を展開しています。

町長:行方不明者への対応は、できるだけ早く捜索に着手することが重要です。認知症の「徘徊行動」により行方不明となる恐れが生じた際には、何よりも優先すべきは人命ですので、遠慮や躊躇などすることなく警察に捜索依頼(行方不明者届)をするとともに、役場に通報・相談をしていただきたいと考えています。

▽たまごandファーマーズ株式会社の鳥インフルエンザ発生の経過と現況は
大久保 敏夫(おおくぼとしお)議員
[質問]
今年の2月に、鳥インフルエンザが発生し、111万羽の鶏が焼却処分となりました。発生時の経過と対応を伺います。
また、今回の隣接関係者の方々に対する対応はどのようなものだったのでしょうか。
そして、鳥インフルエンザ発生から半年が経過しましたが、施設の現状と今後の事業者に対する町の考えをお聞きします。

産業建設部長:町では、鳥インフルエンザ発生の報告を受け、同日に町長を本部長とした対策本部を早急に立ち上げました。その後、全庁体制において、地域連絡会議を開催しました。
隣接関係者への対応としては、発生翌日より、職員によるチラシの配布を行い、周知活動を実施しました。防疫措置完了後には、地域住民や事業者に対する説明会を開催しました。
当該施設の現況ですが、農場の事業再開における国の特定家畜伝染病防疫指針に基づき、4点の条件を満たすことが必須であります。(1)農場の消毒、(2)排泄物の不活化、(3)飼育衛生管理基準の順守、(4)埋却地の確保です。現状においては、それらの条件をクリアすべく現場での措置がなされ、7月6日から鶏の導入を開始し、現在40万羽が飼養されています。事業者としては、段階的に120万羽の飼養を考えているとのことです。

町長:事業者からは、今後は定期的な話し合いを行いながら事業継続をしたいとの申し出を受けております。町としましては、臭気対策の徹底と、飼養数を、多くとも今までの半分にしてほしいと、強く要望しています。

▽八千代町議会議員定数について
宮本 直志(みやもとただし)議員
[質問]
現在の議員定数は14名となっています。近隣の町の議員定数を調べたところ、境町が12名、五霞町が10名、利根町が11名でした。町の人口に対して、その人数が適正であるか、議員間でも定数削減の議論がされています。前回の議員定数削減は、平成19年10月1日の条例改正により定数が18名から14名になりました。一方で、町村議会の議員のなり手が大変不足していることも問題になっています。なり手不足の原因は、住民の関心が低く活動の内容がわからないこと、兼業の禁止、低い議員報酬の3つが一般的には言われています。
議員定数の削減は議員の身分を失うこともあり、重要な案件でもあります。町長の考えをお聞きします。

町長:令和4年7月1日時点での町村議会実態調査では、全国の町村における平均の議員定数は約12名となっています。それに対して八千代の議員は14名ということです。単純計算すると、平均より2名多いということになりますが、現実にはそう簡単な話ではありません。
地方議員の役割は、地域の課題をきめ細やかに捉えることです。現代社会においては、民主主義による自治を行うに当たり、なるべく多くの人の意見を聞いた上で、政治行政を行った方がいいというのが基本的な考え方だと思います。議員定数削減にはメリットもあればデメリットもあります。近年、近隣の市町村で、議員定数削減の実績が複数ありますが、いずれも議会議員の総意によりなされています。
私としましては適正な議員定数については議会できちんと話し合い、その結果について住民の方に説明し、理解を得るという形がいいと思っています。
私から議員定数削減について提案する場合は、行政改革上、どうしても必要なケース、あるいは活動内容と経費負担が著しく合致しないケースと考えています。

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