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自治体の皆さまへ

男女共同参画ってなあに? Part 120

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茨城県利根町

■男女平等って大人だけの問題なの?

▽子どもは大人のマネをして学んでいく
良くも悪くも、子どもは大人のマネをします。大人が気づかないうちに、子どもは大人の行動やしぐさ、言葉、表現、役割をマネして学んでいきます。そのようにして学んだことは、子どもが成長していく中で自ら取捨選択をしていくことではありますが、大人が子どもに与える影響はとても大きいのです。

▽無意識の思い込みは無意識に次の世代へ受け継がれていく…
性別の違いによって無意識に抱く役割や行動、考え方、見た目などのイメージを、ジェンダー(社会的性差)と言います。「女の子なんだからそんなことしないで」「男の子は泣かないの」と、子どもの頃に言われたことがある方もいるのではないでしょうか。このような言葉に、「なんで女の子はだめなの?」「なんで男の子は泣いちゃだめなの?」と違和感を抱いた方もいれば、無意識に自分の子どもや孫にも同じことを言っている方もいるかもしれません。
このような「男らしさ・女らしさ」に関する思い込みは、固定的な性別役割分担を生み出し、それらは私たちの生きづらさへと繋がります。そして、それらが、子どもの世代・孫の世代、次の世代へと継承され続けると、さらに固定的な性別役割分担が助長される、という悪循環を生み出します。
例えば家庭において、料理や洗濯を母親だけがしている姿を子どもが見ていると、「家事は女性がやるものだ」と子どもは無意識に思い込んでしまうことがあります。そして子どもが成長し、自ら家庭を持った際に、「女性が家事をするのはあたりまえ」という考え方からなかなか抜けられず、家庭での役割分担を同じように行ってしまう、ということがあるのです。

▽世界から学ぶ、価値観を押し付けない子どもとの関わり
ノルウェーの学校では、叱るよりも褒めて伸ばす文化と言われています。子どもを厳しくしかりつけたり「子どもはこうあるべき」というように価値観を押し付ける接し方はしません。大人たちは相手を承認し、一人ひとりの個性を否定せずに接するようにしています。
なりたい職業についても、女の子が野球選手や大工になりたいと言ったり、男の子がお花屋さんや保育士になりたいと言っても、先生や親は「女の子なんだから、男の子なんだから〇〇にはなれないよ」という発言はせずに、本人が今やりたいことを大切にするような接し方をしています。

▽子ども時代は貴重な時期 ジェンダーをどう伝える?
幼いこどもは、性別の概念もあいまいで、先入観がないので自分の好きなものを自由に選べる時期です。しかし、この時期に周囲の大人が「男らしさ・女らしさ」の価値観を押し付けてしまうと、子どもはジェンダー差を素直に受け入れてしまいます。子どもに対して、ジェンダー平等を意識して接することで、子どもたちが自分らしさを尊重できる環境づくりに繋がっていきます。
これからの日本を支えていくのは大人達だけではなく、子どもたちも未来を担っていきます。私たちの未来や社会がジェンダー平等で性別に関係なく個性や能力を発揮できる世の中になるかどうかは、大人たちの子どもへの接し方で変わっていくのです。

問い合わせ先:政策企画課 政策企画係
【電話】68-2211(内線338)

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