■夕暮れ時の注意点
夕暮れ時は、1日の中でも歩行者が死亡する交通事故が多発する危険な時間帯です。市内で起きる人身事故の約3割が16時~20時に発生しています。この時間帯の事故を防ぐため、自動車と歩行者それぞれの注意点を確認しましょう。
市内の時間帯別人身事故発生件数
資料提供:古河警察署
◆自動車
○ライト(前照灯)は早めに点灯し、ハイビームを活用する
夕暮れ時は、目が暗さの変化に慣れず、歩行者などの発見が遅れ、事故が発生しやすくなります。早めの点灯で視界を確保し、自車の存在を周囲に知らせましょう。また、ハイビーム(上向き)にすると、歩行者等を遠くから見付けやすくなります。
・ハイビームは100メートル先を照らすことができます
○昼間より走行速度を抑える
夕暮れ時は速度に対する感覚が鈍ったり、帰路を急いだりしてスピードを出しがちです。速度を抑え慎重な運転を心がけましょう。
○歩行者のいる横断歩道では止まる
道路に描かれたひし型の「ダイヤマーク」を見かけたら、横断歩道の直前で停止できるよう手前で減速するようにしましょう。
◆歩行者
○明るい服装で出かける
夕暮れ時や夜間は、歩行者から自動車は見えても、ドライバーからは歩行者は見えにくいことがあります。黒などの暗い服装を控え、白などの明るい服を着る等の工夫をすることが重要です。
○反射材やライトを活用する
靴や杖、シールやキーホルダーのほか、手首のバンド、たすきなどさまざまな反射材があります。また、ライトの活用も効果的です。
○道路横断に関する交通ルールの遵守
・横断歩道が近くにある所では、横断歩道を渡る
・道路を斜めに横断しない
・進行中や停車中の自動車等の前や後ろを横断しない
・歩行者横断禁止の標識により、横断が禁止されている道路を横断しない
■interview 交通事故ゼロのまちを目指して
古河市は県内でも死亡事故が多く、今後も啓発活動などを強化していく必要があります。
交通事故を防止するためには、自転車はもちろん、全ての人が交通ルールを理解し、守ることが大切です。また、実際に事故が発生した場所などを把握し、注意することも事故の防止につながります。茨城県警察の公式防犯アプリ「いばらきポリス」では、身近な事故などの情報を地図で確認できますので、ぜひ、ご活用ください。
今後も市や地域の人と連携し、交通事故のゼロのまちを目指していきたいと思います。
古河警察署 交通課 佐々木大地巡査長
・防犯アプリ「いばらきポリス」
事故の発生日時・発生場所等を掲載!
※二次元コードは本紙7ページをご覧ください。
■古河市内で発生 交通事故多発ポイント
○国道125号線上:丘里公園入口交差点~小堤交差点
時間帯を問わず交通量が多く、過去5年間で2件の死亡事故が発生しています。
注意点:古河駅方面からしばらく見通しのよい直線だった所から、急に緩やかなカーブが続き車の流れが悪くなりやすいため、追突事故にも注意が必要です。
○国道354号線上:三国橋交差点付近
主要地方道佐野古河線と交わる交差点であり、通勤時間帯の交通量が多く、それに伴い事故も多発しています。
注意点:平成31年には歩行者対貨物車の死亡事故も発生しているため、通行には細心の注意を払いましょう。
○市道(公方通り)上:坂間交差点付近
見通しの悪い脇道から出てきた車対自転車の出会い頭の事故や、横断歩道を横断中の歩行者対車両の事故など、過去5年間で4件の重大事故が発生しています。
注意点:公方(くぼう)通りは、車だけではなく歩行者や自転車の通行量も多いため、スピードの出し過ぎや無理な飛び出し・横断は厳禁です。
○国道4号バイパス上:道の駅まくらがの里こが入り口交差点付近
東京方面から道の駅に右折する車両と対向車が衝突する事故が多発しており、令和5年には死亡事故も発生しています。
注意点:交差点付近ではスピードを緩め、無理な右折や信号無視は絶対にやめましょう。
○国道125号線上:諸川西交差点~諸川交差点付近
店舗駐車場内での事故や、横断歩道横断中の事故など歩行者対車両の重大事故が目立ちます。
注意点:国道を挟んで商業施設やアパート等が建ち並び、歩行者や自転車の通行も多いため、常に周囲の動きを予測した運転を心がけましょう。
○国道4号バイパス上:柳橋北交差点付近
交差点内での右折車と直進車による事故や、追突事故など過去5年間で4件の重大事故が発生しています。
注意点:バイパス上の交差点の中でも特に交通量が多いポイントです。スピード超過や信号無視は重大事故につながり大変危険ですのでやめましょう。
交通事故に遭った時は警察にすぐ通報を!
古河警察署
【電話】30-0110
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