未来を担う子どもたちが、自分たちの住む町に関心を持ち、子ども視点による、より良いまちづくりのための質問や提言を行う機会を提供することで、ふるさと「大子町」への郷土愛を育み、民主主義および議会制度に対する理解を深めるため、『未来へつなごう、わたしたちの大子町』をテーマに、7月9日に令和6年度大子町子ども議会を開催しました。
子ども議員と町執行部が議会議場で一堂に会し、子ども議員からの質問や提言に加え、町長提案の大子町子ども議会交付金事業に関する議案審議も行われました。
議長として選出された、大子西中学校・小室ナオミさん、南中学校・神長宗佑さんが、的確な議事進行を行い、各学校の子ども議員も学校の代表としてしっかりと発言しました。
■だいご小学校
蛭川心夢さん
大森一翔さん
大子町のごみ問題について、町の年間総排出量、町民一人あたりのごみの排出量はどのくらいか。昨年度の子ども議会交付金事業で作成し、設置したごみ箱は活用されているか。大子町の多くの場所で容器包装プラスチックを回収しているが、年間の回収量やどのようなものにリサイクルされているのか。
▽交付金事業
だいご小周辺や通学路のごみ拾い、クリーン作戦を実施し、また、たくさんの人に自然環境を守ることの大切さについて関心を持ってもうため、ポスターやチラシの作成をしたい。
■依上小学校
小林彩乃さん
二野屏瑠香さん
依上地区を流れている押川周辺の環境問題について、浄水場見学を通して、きれいで安全な水を飲むためには、たくさんの工程があることを知り、町に下水道がないことを知った。家庭でできることをまとめたマグネットや注意書きを書いたポスターを作成するなど、家庭に周知する取り組みは行っているか。また、今後下水道の整備をする計画はあるのか。
▽交付金事業
久慈川の支流でとてもきれいな押川。つりや川遊びを楽しむことができるが、最近草むらにごみが捨てられるなど見受けられるので、地域の方々の協力をもらい、川や道路の清掃活動を行いたい。また、チラシを作成し、環境美化について呼び掛けていきたい。
■袋田小学校
根本彪汰さん
鈴木栞帆さん
昨年度、小学校でランタン作りをした。今後も小中学生が観光の町大子を盛り上げる活動を計画しているか。また、他県などで災害が発生した場合、町内の閉校した学校や研修センターなどが避難者の受け皿になることはできないか。
▽交付金事業
ふるさと袋田をアピールする活動を行っていきたい。毎日使用している木造校舎をアピールできたらと考える。袋田の滝や袋田駅に、花を飾り、観光客を楽しませたいと考える。花を設置し、地域をきれいし、見る人の心を和ませ、いっぱいに咲いた花で地域を元気づける力になりたい。
■さはら小学校
我妻舞香さん
鈴木理斗さん
社会科の授業で、つくば市は国際交流が盛んだと学習をした。大子町も他県や他国と交流があるか。交流がある場合は、どこの県や国と交流があるか。また、交流が無い場合は今後行う予定があるか。
▽交付金事業
販売活動時にお茶を提供して、小学校で体験した茶摘みの体験やお茶の淹れ方、お茶のおいしさをさまざまな人に伝えたい。また、SDGsの観点から、古くなったお茶を再利用して、キャンドルを作り、さはら小学校や道の駅販売に来てくれたお客さんに配り、宣伝したい。
■上小川小学校
石井陽茉莉さん
舟橋健さん
大子町を消滅させないためには、人口減少を食い止め、移住者を増やすことが必要である。移住者を増やすための取り組みは行っているか。また、移住者への支援などに金銭的なサポートが必要と考える。そのため、多くの財源が必要となる。財源を確保するため、ふるさと納税が有効と考える。ふるさと納税を活性化するための取り組みを行っているか。
▽交付金事業
駅を利用する方々の気持ちを癒し、見る人に喜んでもらえるようなメッセージ入りのプランターに花を植え、駅に設置をしたい。
■生瀬小学校
齋藤春菜さん
益子葉月さん
花粉症患者は年々増加傾向にあり、社会問題となっている。生瀬小でも花粉症についてのアンケートを取ったところ、45%であった。そこで、スギの伐採や花粉の出にくい木への植え替えなどをしてはどうか。また、奥久慈憩いの森をさらに魅力的な場所にするために、本格的なアスレチックがあるとよいと考えた。花粉症対策で伐採した木材を利用し、アスレチックを設置してみてはどうか。
▽交付金事業
今年度も、生瀬小学校の学校林である、ふれあいの森林の整備を行いたい。ふれあいの森林の活動の場に向かうには、急な坂道があるので、森の景観を損ねないような階段を設置したい。
問合せ:教育委員会事務局 学校教育担当
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