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国際交流員シルビアさんの「Moriya’s diary!」

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茨城県守谷市

■ボードゲーム大国ドイツ
毎年世界で発行されるボードゲームの4分の1がドイツ産ということもあり、ドイツは「ボードゲーム大国」と呼ばれています。
「ドイツ年間ゲーム大賞」もあり、ゲーム評論家による選考委員会によって、その年度に発行されたゲームの中から一つのゲームが選ばれます。権威のあるゲームの賞で、1979年から毎年欠かさず行われています。受賞したゲームはその賞のロゴをゲームの箱に表示できるので、そのロゴがあるとゲームの売り上げが必ず上がります。
日本でも人気で、ドイツ産の一番有名なゲームは、「Die Siedler von Catan」(カタンの開拓者たち)だと思います。1995年に作られたこのゲームは、無人島で3~4人のプレイヤーが開拓競争をして、自分の街を作り、最も繁栄した街を作ったプレイヤーが勝利します。すごろくとは異なり、他人がサイコロを振った時でも、自分の土地から資源が産出されたり、交渉によってプレイヤー同士で資源の交換が可能だったりと、他のプレイヤーとのコミュニケーションも必要になるので人気があります。もちろん、1995年のゲーム大賞を受賞しました。
ドイツには数々の地域にボードゲームカフェやサークルがあり、ゲーム関連のさまざまなイベントも開催されます。エッセンという都市では、毎年10月に「ゲーム」という意味の「Spiel(シュピール)」という世界最大のアナログゲーム見本市が開催されています。世界中のさまざまなゲーム会社がブースを出展し、新作を紹介したり販売したりします。毎年4日間開催し、毎回20万人もの人が集う、ドイツ人のゲーム好きがうかがえるイベントです。たくさんの新しいゲームを体験できるので、エッセンの近くにあるデュッセルドルフに住んでいた時に私も「Spiel」に行って、ゲームを買いました。
私にとってボードゲームは、子どもの頃からいつも身近で、クリスマスやイースターなど、休日を家族と過ごした時に一緒に遊びました。父もボードゲームのファンなので、小さい時に兄と私にいくつかのゲームを教えてくれました。アナログのゲームをすることによって、考える力やコミュニケーション力、手先を使う力などが養われると思います。
私は昨年の夏に守谷市に着任しましたが、春休みと夏休みに子ども向けのゲーム会を主催しました。さまざまな国のゲームをした中で、大人気だったのがドイツの「ニムト」というカードゲームです。これは、1994年のゲーム大賞を受賞した、数字が分かれば皆がすぐにでき、多人数でも楽しめるゲームです。昨今のデジタルゲームはとても魅力的かと思いますが、たまにはアナログのゲームもしてみてはいかがでしょうか。
これからもボードゲーム会を開催したいと思うので、興味があればぜひ参加してみてください!

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