市では、誰もが自分らしく暮らすことのできるまち「ダイバーシティもりや」の実現を目指し、さまざまな多様性を自分ごととして見つめてもらうため、毎回異なるテーマをご紹介します。
■Final エクイティとイコーリティ
○イコーリティって?
エクイティ(それぞれの状況に合わせた支援などが受けられる状態)とよく似た考えに、「イコーリティ(Equality)」があります。「イコーリティ」とは「平等性」を意味する言葉で、すべての人が同じ機会や支援などを受けられる状態を示します。
いまだに根強く存在する、男女間での違い・不平等を是正する動きや考えのことを「ジェンダーイコーリティ」と呼んだりもします。「エクイティ」と混同されがちですが、この2つの考えは大きく異なります。
○エクイティとの考え方の違い
リンゴがなっている木(高さ2m)から、Aさん(身長180cm)・Bさん(身長160cm)・Cさん(身長140cm)がリンゴを収穫する場合
・イコーリティの考えだと…
Aさん・Bさん・Cさんに高さ20cmの足場をそれぞれ平等に2つ配る
→Bさんはちょうどの高さで収穫が行えますが、Aさんは少し高い位置となり収穫がしづらいかもしれませんし、Cさんは高さが足りないためそもそも収穫が行えません。
・エクイティの考えだと…
高さ20cmの足場をAさんに1つ・Bさんに2つ・Cさんに3つ配る
→全員が同じ2mの高さとなり、公平な状態で収穫が行えます。
エクイティを知り、考えることは、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)への気づきにもつながります。
自分を取り巻く環境内にエクイティの観点が組み込まれているか、意識していくことが大切です。
ご愛読ありがとうございました!
問合先:市役所人権推進課(文化会館) 人権推進G
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