「私たちのまちを、もっと元気にしていくためには?」
「地域の宝である子どもたちの力になりたい」
そんな想いを持って学校に通う地域の大人たちはいきいきと輝き、大人の本気に触れた子どもたちもまたすくすくと育つ。このような地域を元気にする好循環を生み出そうと、学校を核とした地域づくり(地域学校協働活動)が動き出しています。
■顔の見える関係づくりを
現在、市内学校の授業で子どもたちの学習支援に参加する人が増えています。昨年度は約500名のボランティアが家庭科の学習支援に参加し、子どもたち一人ひとりの「できた!」をサポートしました。他にも、登下校の見守りや学校の環境整備など、多くの人が「子どもの成長を支える地域づくり」に参加しています。このように地域全体で子どもたちの成長を支え、学校を核に住民同士のネットワークを作っていく活動を地域学校協働活動といい、全国の地域で取り組みが始まっています。 今回の特集では、先進事例として注目されている小美玉市の地域学校協働活動がどのような取り組みなのか、地域と学校をつなぐ「コーディネーター」を担う方々の話を通してご紹介します。
◇地域学校協働活動について詳しく知りたい方へ
市内で行われている地域学校協働活動の内容は、広報おみたま2024年1月号(8~9ページ)で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。
広報おみたま 2024年1月号:【ID】010370(二次元コードは本紙をご参照ください)
◆Interview インタビュー
地域と学校をつなぐコーディネーターに聞きました
人がつながる温かいまちとは
○コーディネーターとは?…地域と学校をつなぐ橋渡し役
小美玉市教育委員会 生涯学習課
社会教育主事(統括コーディネーター)
三澤秀生(みさわひでお)さん
コーディネーターは、「学校を核とした地域づくり」の活動を行うために地域と学校の橋渡しをする方々です(➡5ページ)。市内では学校ごとに地域住民の中から3名ほど(計25名)が委嘱され、学校運営協議会やPTA、学区コミュニティ、地域住民などと連携して活動しています。
社会教育主事は、地域住民の学習活動の支援を行う専門的教育職員として、コーディネーターとともに学校と地域のつなぎ役を担っています。
《Case #1》小川南小学校・中学校
\コーディネーターです/
田村智子(たむらともこ)さん
高野和之(たかのかずゆき)さん
藤田惠弘(ふじたとしひろ)さん
内藤裕一郎(ないとうゆういちろう)さん
○人と人とのつながりが地域への愛着に
藤田さん:学校が目指していることと、地域の私たちが無理なく楽しみながらできることをすり合わせて実現させ、地域の宝である子どもたちの力になりたいと考えています。今年7月には小学1~2年生の体力テストに保護者やコミュニティの方々など20名のボランティアが参加し、記録測定を行いました。短時間で正確な測定ができたのはもちろんですが、大人からの励ましで記録が伸びた子やほめられて喜ぶ子がたくさんいました。ボランティアの皆さんも、子どもとの交流を楽しみながら参加してくれました。つながりが希薄化する時代だからこそ、地域に愛着を持つ子どもたちを育てることが大切だと思います。これからも、「できる人が、できるときに、できることを」をモットーに、子ども、先生、住民みんなが笑顔になる仕組みを継続していきたいです。
○体力テスト測定の支援
学習支援ボランティアに参加した
大塚好蔵(おおつかよしぞう)さん
たちばなコミュニティを代表して参加し、反復横跳びの時間計測を担当しました。たくさんの大人に見守られながら、子どもたちは楽しそうに、一生懸命に取り組んでいました。私も楽しい時間を過ごせました。
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