3月定例議会で島田幸三市長が示した本年度の施政方針の概要を紹介します。
◆変化する社会情勢
国際情勢の緊迫や気候変動などによる不確実性の高まり、人口減少・少子高齢化の進行、物価上昇により生活が圧迫される中で、元日に発生した能登半島地震による不安は言葉にできないものがあります。
本市においても、建物の耐震化など命を守る個人の防災対策、地域の助け合い、災害に強い公共インフラ整備など、自助・共助・公助の重要性を改めて感じたところです。
◆市政を前進させる
将来にわたり生活の安全安心を確保し、選ばれる自治体であり続けるためには、これまで本市が築い てきた礎をさらに強固なものにし、地域が有する資源を最大限に活かして、本市の価値を一段と高める施策の推進が重要になります。
令和6年度は、小美玉新時代に向けて、未来を切り拓き、大きく前進させる年であると捉えています。
教育、農業、福祉、地域防災、商工観光のそれぞれの重点施策と中長期ビジョンに対する取り組みを強力に進めるため、市政運営における「3つの基本的な考え方」⦅P2⦆を掲げ、推進してまいります。
◆未来への推進力を
日々刻々と変化する激動の時代に私たちに求められているものは、未来への推進力です。一人ひとりの小さな一歩が小美玉新時代に向けた大きな一歩となります。
市民、議会、職員が一丸となって、ともに未来を切り拓くことにより、個々の幸福な人生が実現できると確信しております。皆さまに、より一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
■市政運営における3つの基本的な考え方
1 地域資源を活かした新たなまちづくりの形成
地域の持続的な発展のためには、市内の地域資源を活用した賑わいや交流の創出、災害にも強いまちづくりを進めることが必要です。「小美玉市第2次総合計画」後期基本計画で掲げる「まちがにぎわう わいわいプロジェクト」を具現化するため、「新まちづくり構想」を進め、市内全域に「ひと」と「地域」の活力の好循環を促します。地元をはじめ市民の意見を丁寧に聴き、補助事業や民間活力を活用しながら、まずは空の玄関口の「百里飛行場前」、陸の玄関口の「羽鳥駅前」の新交流拠点の整備を進めます。
2 未来を担う子どもたちへの支援
子どもたちは私たちの「未来の宝」です。本市の将来を担う子どもたち「おみたまっ子」に重点を置いた、大胆な子育て支援策が必要です。安心して子育てできる「おみたまっ子の未来を創るまち」を目指すため、「出会い・結婚・妊娠・出産・子育て・教育」まで、ライフステージに応じて切れ目のない支援を一体的に実施する「おみたまっ子応援パッケージ」を掲げ、子ども・子育ての各施策を強力に推進します。
3 財政健全化とスマート自治体の推進
持続可能な行財政運営を目指すため、歳入では、ふるさと納税制度での地場産品の創出や育成により寄附金額を増加させるなど、あらゆる角度から財源確保に努めます。歳出では、市総合計画審議会による外部評価をもとに行政活動の見直しを行い、限られた経営資源を最大限活用する戦略的な行財政運営を行います。また、すべての市民が幅広い分野でDXの恩恵を受けられる環境整備を目指し、オンラインで行政手続きが完結する「書かない・行かない窓口」の構築により、利用者の利便性向上を図り、質の高い行政サービスを提供します。
■小美玉市第2次総合計画5つの基本目標に基づく主要施策
《基本目標1》みんなの力で磨くまちづくり
・市民協働・コミュニティ活動の推進
・人権の尊重・男女共同参画社会の推進
・開かれた行政・多様な交流の推進
・効率的な行財政の運営
・戦略的な定住・人口対策の推進
・情報発信によるシティプロモーション
《基本目標2》人を育てる学びの場づくり
・子ども・子育て支援の充実
・学校教育の充実
・生涯学習の充実
・文化芸術の創造・発信
・スポーツの推進
《基本目標3》誰もがいきいきと暮らせる社会づくり
・健康づくりの推進
・地域医療の充実
・地域福祉・社会保障の充実
・高齢者福祉の充実
・障がい福祉の充実
《基本目標4》仕事と暮らしを創造する環境づくり
・計画的土地利用の推進
・道路環境・公共交通の充実
・公園・緑地・水辺の整備
・住環境・景観形成
・茨城空港の利活用
・農業の振興
・商業・工業の振興・企業誘致の推進
・観光の振興
《基本目標5》安全・安心な生活を支える体制づくり
・自然・地球環境の保全
・循環型社会の形成
・基地対策の充実
・上下水道の整備
・防災対策の充実
・消防・救急体制の充実
・交通安全・生活安全対策の充実
※主要施策の詳細は5ページをご覧ください
施政方針の全文を読む:【ID】008861(二次元コードは本紙をご参照ください)
問合せ:政策企画課 政策推進係
【電話】0299-48-1111
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