お子さんの体調が優れないとき、皆さんはどうしていますか?
週末や夜中の発熱など、お子さんが急に具合が悪くなり、慌てた経験が一度はあると思います。
そんなときは医療機関を受診する場合が多いと思いますが、夜間や休日の時間外にコンビニ受診※と言われているような受診をしていませんか?
上手に小児科にかかることで、より充実した診療をスムーズに受ける事ができます。
今月号では、上手な小児科へのかかり方を特集します。
※コンビニ受診…緊急性がないのに休日や夜間に救急外来を受診すること。
■上手に小児科にかからないとどうなるの?
夜間や休日の時間外に不要不急な受診をすると、病院に行っても、症状の重い患者さんや、救急車で運ばれてきた患者さんが優先となり、長時間待つことになります。
また、やっと診察をしてもらっても、1日分の薬だけしか処方されず、結局次の日の昼間に再度受診することになったり、場合によっては専門的な検査ができない可能性もあります。
それだけでなく、夜間や休日の救急外来の負担が増加し、患者さんが受ける医療の質や安全にも影響が出かねません。
Q:直ぐに病院に行った方がいいのかどう判断すればいいの?
A:そんなときは慌てずに電話で相談をしてみましょう。
茨城県子ども救急電話相談【電話】#8000
■上手に小児科にかかるには?
まずは身近な「かかりつけ医」を持ちましょう。
「かかりつけ医」を持つことで、お子さんの日頃の健康や発達、発育の相談などもできて安心です。
その他にも、かかりつけ医を持つメリットが多くあります。
また、病院はできるかぎり昼間の診療時間内に受診するようにしましょう。
診療時間内であれば、医師を始めとした多くのスタッフが揃っているため、より充実した診療をスムーズに受けることが可能です。
■[ここがポイント]今日からあなたもかかり方上手
◇地域のかかりつけ医を作りましょう
普段の体調や治療歴など日頃の状態をよく知っている「かかりつけ医」を決めて、判断に困ったときに相談しやすい関係をつくっておくと安心です。
◇できるかぎり昼間の診療時間内に受診しましょう
診療時間内は、医師や看護師など多くのスタッフが揃っています。そのため、より充実した診療を受けることが可能です。
「救急要請」や「救急外来受診」に当てはまらないときには、できるだけ日中の診療時間内に受診しましょう。
◇困ったら茨城県こども救急電話相談【電話】#8000を利用しましょう
24時間365日対応で、お子さんの急な症状に関するご相談を受け付けています。休日・夜間のお子さんの症状で困ったときにご利用ください。
◇かかりつけ医を持つメリット
・merit1
病気や症状、治療法などについて、的確な診断や健康についての相談をすることができます。
・merit2
日頃の体調や過去の病歴を知っているので、ちょっとした体調の変化にも気づきやすく、病気の予防や早期発見、早期治療にも繋がります。
・merit3
大病院で治療が必要な場合、紹介状でスムーズに繋いでくれます。
■小児科受診時のポイント
~スムーズな受診のために知っておきたいこと~
◆[POINT!!]お子さんの症状や様子が分かる人が一緒に行きましょう
赤ちゃんや小さなお子さんは、自分の状態をうまく説明することができません。
そのため、医療機関を受診するときは、普段のお子さんの状態をよく分かっている人が付き添って、普段の様子と違った「なんとなくおかしい」を説明するようにしましょう。
どうしても様子が分かる人が一緒に行けなくて、代わりの方にお願いするときは、経過がよくわかるようなメモを持って行くようにしましょう。
◆[POINT!!]診察室で尋ねられる事を事前に整理しておきましょう
お子さんの様子をしっかり観察し、どんな症状なのかを、医師などに詳しく正確に伝えるようにしましょう。
そのためには、次のようなポイントをまとめて事前にメモをしておくとよいでしょう。
また発疹や便の様子、咳の状態、痙攣かもしれない動きなどは、携帯電話のカメラで撮影しておくと、医師などに状態を伝えやすく、診断の手助けになることがあります。
・どんな症状ですか?
・いつから症状がありますか?(何時ごろから、1日何回くらいなど)
・薬や食べ物にアレルギーはありますか?
・家族にも同じような症状はありますか?
・学校・幼稚園・保育園などで流行している病気はありますか?
・今までに大きな病気にかかったことはありますか?
◆[POINT!!]受診時に持っていくものを確認しましょう
▽必ず持っていくもの
・保険証
・母子健康手帳
・診察券
・飲んでいる薬や薬の名前が分かるもの(お薬手帳など)
・メモ用紙と筆記用具(医療機関での説明をメモしましょう)
・症状に関する写真や動画、経過についてのメモ
▽持っていくと便利なもの
・着替えやタオル
・替えのオムツ
・ミルクセット
・ティッシュペーパー
・待ち時間のための絵本やおもちゃなど
■お子さんの急なケガや体調で困ったら
◇意識がないなど緊急のときは迷わず【電話】119番
(1)救急である事を伝える
(2)救急車に来て欲しい住所を伝える
(3)具合の悪い方の症状を伝える
(4)具合の悪い方の年齢を伝える
(5)あなたのお名前と連絡先を伝える
※上記以外も尋ねられる場合があります
出典:総務省「救急車利用マニュアル」10 救急車の呼び方
◇急な病気やケガで救急車を呼ぶか迷ったときは
[茨城県子ども救急電話相談]
【電話】#8000番
※ダイヤル回線・IP電話の場合は「【電話】050-5445-2856」へ
■各種サイトも活用しましょう
※二次元コードは本紙またはPDF版を参照してください。
◇急病時に対応している医療機関を探すときは
[茨城県救急医療情報システム]
◇病院への受診の必要性や対処の方法など、適切な情報が知りたい
[こどもの救急手引き]
◇救急受診の目安・判断チェックリストの他にも病気やケガに備えて知っておくと便利な情報
[子どもの救急ってどんなとき?]
問い合わせ:保健推進課
【電話】23-3111
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