◆障がいに寄り添う人々(続き)
◇安心できる場所で親身に対応
障害者基幹相談支援センター「エール」(常陸大宮市社会福祉課内)
・社会生活に困難を感じる方の相談に特化した機関
障害者手帳を持つ・持たないに関わらず、社会生活のしづらさを感じている方やその家族の相談を受けたり、福祉サービスの案内を行っているのが障害者基幹相談支援センター「エール」です。令和3年4月から、利用者のプライバシーに配慮し、窓口よりも踏み込んだ話がしやすい個室の相談場所を開設しました。
訪れるきっかけは、普段利用している障害福祉サービス事業所からの紹介や周囲からの勧めなど人それぞれです。
・相談者が話しやすい環境を整える
相談は市役所への来庁に限定せず、希望に合わせて、自宅への訪問なども行っています。「自宅に訪問することで、本人の安心できる場所では本音が話しやすいのではないかと思っています。また、相談者の生活状況がわかるので、より相談者に合ったサポートをご案内しやすいです。ただ、知り合って間もない人が自宅に来るのに抵抗がある方もいらっしゃるので、電話で会う約束をする前に相談場所の希望を聞いています」と話すのは、エール職員の松本さん。場所を問わず、相談者が話しやすい環境を用意したり、逆に出向いたりすることで、細やかに状況を聞き取り、より適切なサポートを提案できるといいます。
・利用後の状況確認など多岐にわたるサポート
エールの業務は初めての相談から各種サービスにつなげるだけではありません。サービスを利用した方のその後の状況を確認するため、1〜3カ月に1回の頻度で、電話や訪問を行ったり関係者と連携しています。また、特別支援学校に通う常陸大宮市在住の学生に、卒業後の相談場所の案内なども行っています。
今後、さらに障がい者が地域の中で自分らしく暮らしていけるよう、関係機関との連携を強化していく予定です。
令和5年4月から月1回、出張型地域活動支援センターが始まりました。お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ:障害者基幹相談支援センター「エール」
【電話️】58-5855
相談受付時間:平日8:30〜17:15
◆申請、お忘れではありませんか? 障害者福祉サービスをご利用ください
常陸大宮市では、障がい者の方々を支えるサービスを行っています。詳しくは、市ホームページをご覧いただくか社会福祉課へお問い合わせください。
◇各種手当
重度の障がいのため、日常生活において常に特別の介護を必要とする在宅の障がい者に対して、精神的、物理的な負担の軽減を図るため、特別障害者手当や特別児童扶養手当を支給します。
◇補装具の交付・修理
身体障害者手帳をお持ちの方または難病患者の方を対象に、身体の不自由な部分を補うための補装具の購入または修理に必要な費用の一部を助成します。
◇日常生活用具の給付・貸与
自立した生活を支援・実現するためストマ用装具や電動ベッドなどの用具の給付・貸与費用を一部助成します。利用者負担は原則、費用の1割ですが、所得に応じて上限額が決められていて負担が重くなりすぎないようになっています。
◇ヘルプマーク ヘルプカード
外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方が周囲に知らせることで、援助を受けやすくするために、ヘルプマーク、ヘルプカードを配付しています。
◇障害福祉サービス
障がいのある方のそれぞれの障がいの程度や居住などの状況をふまえ、地域の中で生活を続けていけるよう、在宅者に対する入浴、食事などの介護や施設への入所、就労の支援などを行うサービスです。
◇障害児通所支援サービス
18歳未満の障がいがあったり、発達に心配がある子供たちに、日常生活における基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練、知識技能の付与、社会との交流促進、生活能力向上のための必要な訓練などを行うサービスです。
◇地域生活支援事業
障がいのある方が、自立した日常生活や社会生活を送れるよう支援をする事業です。自宅にて機械浴を行う訪問入浴や、手話通訳者や要約筆記者の派遣、自力での外出が難しい方への移動支援などを行っています。
問い合わせ:社会福祉課 社会福祉グループ
【電話️】52-1111(内線134・135)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>