◆給食が届くまで
令和5年12月21日に提供した冬至給食が給食センターでどのように作られ、小中学校に届くのか、その裏側に密着しました!
(1)7:00〜9:00
・野菜の納品・下処理
給食作りは、小中学生に給食が届く約5時間前から準備が始まります。使用する生鮮食品は、当日7時ごろに給食センターに届けられ、数量や状態を確認します。その後、野菜は野菜類下処理室で洗浄し、人の手で食べやすい大きさにカットしていきます。野菜や果物の洗浄は、加熱するものは3回、生で食べるものは4回、シンクを変えて洗浄します。また、洗浄にはオゾン水を使用したりと、安全な給食を届けるため、徹底した衛生管理を行っています。
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(2)8:00〜9:00
・肉類の納品・下処理
肉も野菜などと同じく、量や状態を確認し、除ききれなかったスジを取り除いてから調理します。肉、魚、卵などは、野菜類と別の下処理室で処理し、調理されるまで一緒になることはありません。また、下処理したものは、前後両方が開く「パススルー冷蔵庫」を通して、調理室に運ばれます。
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(3)9:00〜10:30
・調理開始
食材の下処理が完了した9時ごろに調理がスタートします。給食調理では、大量調理ならではの機械を使い、一気に作り上げられます。
冬至給食の主役であるほうとう汁は「回転釜」と呼ばれる大きな鍋を3つ使って調理しました。
給食に彩りを添える副菜は和え物調理室で調理されます。大きなボウルには、ハンドルがついており、ボウルの角度を自由に操作することができます。
主菜となる揚げ物は「連続フライヤー」と呼ばれる、食材を金網のコンベアに挟み、油の中を移動させながら揚げ調理を行う機械を使っています。
◇注目ポイント(1)
・大量調理でも「おいしい一手間」は外さない!
ほうとう汁で使う油揚げの油抜きや、汁物の調理中に出たアクのアク取りなど、大量に作る学校給食調理でも、子供たちにおいしく食べてもらうための一手間は欠かしません。
◇注目ポイント(2)
・火の通りは温度計で確認!
大量調理の基準にそって、食材の中心の温度が75度以上の状態を1分以上キープするよう加熱をします。できあがった料理は何回も温度を測り、75度以上になっていることを確認してから、食缶に移され、各学校に運ばれていきます。
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(4)10:40
・検食・配送
給食が出来上がったら、給食センター職員が検食をし、安全性を確認した後に、各学校に配送します。トラックに積み込むときには、給食に異物が入らないよう、トラックと配送口を密着させる専用のシェルターが設けられています。
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(5)12:10
・各学校で給食の時間
※給食時間は学校ごとに異なります。
○12月21日 冬至給食
・ご飯
・牛乳
・ニシン竜田揚げ
・磯香和え
・ほうとう汁
待ちに待った給食、勢いよくいただきます!
おいしい給食に思わず笑顔……!
友達と一緒に食べる給食の時間は、おいしくて楽しい!
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(6)15:00〜
・食器の洗浄
小中学校での給食が終わると、使用した食器や食缶が給食センターに戻ってきます。給食センターで使用している食洗機は、届いた食器をかごから取り出すことなく、かごごときれいに洗浄することができます。給食センター建て替え前に使用していたものと比べ、大幅な省エネと職員負担軽減を実現しました。
◆給食センターのここがすごい!
◇炊飯施設併設でバリエーション豊かなご飯が提供可能に!
多くの自治体では、給食センターと別の場所で炊飯し、お弁当箱に詰められたご飯が小中学校へ直接配送されていますが、常陸大宮市では、給食センター内に炊飯施設が導入されています。給食センター内に炊飯施設があることで、5ページにて紹介した奥久慈しゃもを使った炊き込みご飯のほか、ピラフ、チャーハンなど、いろんなアレンジご飯を提供することができ、バリエーション豊かな給食が提供可能になっています。
問い合わせ:常陸大宮市学校給食センター
【電話】53-3394
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