■住宅火災から命を守る~火災の発生・逃げ遅れをゼロに~
国の調査によると、住宅火災によって、毎年約900人の方が亡くなっており、その多くは高齢者が占めています。市内においても、今年4月から11月末現在で4人の方が住宅火災により亡くなっており、そのうちのほとんどが高齢者となっています。
▽令和2年火災による高齢死者数の割合
これから寒さが厳しく空気が乾燥し、暖房器具を使用する機会が増えていきます。その中で、住宅火災の発生や逃げ遅れを防ぐために、日頃から取り組むべきポイントを確認しましょう。
■火災の発生を防ぐために次のポイントをチェックしましょう。
・火気を取り扱うところに燃えやすいものは置いていないか
・床などに焦げ跡がないか(たばこ、線香、ろうそくなど)
*焦げ跡を見つけたら火災発生の危険性が高いです。火を使用しない環境を考えましょう。
万が一、火事になってしまったら第一に身の安全を確保しましょう。無理に消火しようとしないで、大声で助けを呼ぶなど、周りに知らせましょう。
・コンセントにホコリがたまっていないかたこ足配線になっていないか
*コンセントと差込プラグの間にホコリ等が付着し、付着したホコリ等に湿気が帯び、通電することで火災になります。コンセントの清掃と、使用していないプラグは抜くようにしましょう。
・たばこの灰皿に吸い殻がたまっていないか
*灰皿に吸い殻をためておくと不始末につながりますので、ためることはせず水を入れておきましょう。
▽住宅用火災警報器は定期的に点検しましょう!
住宅用火災警報器はすべての住宅(寝室等)に設置が義務付けられています。警報器の寿命は10年です。電池切れやセンサーの寿命など定期的に点検を行い、設置から10年を目安に交換しましょう。
■お互いを思いやる見守りが地域を支えます
認知症の方がキッチンの火を消し忘れてしまう、火災の発生に気付かず逃げ遅れてしまうなど、住宅火災の被害に遇う事例が市内でも見られてます。そのような被害を防ぐために、ご家族・ご近所同士の見守りが大切です。
・ご家族や近所に住んでいる認知症の方の異変に気付いたら、高齢福祉課または地域包括支援センターなどにご相談ください。
▽異変に気付くポイント
・新聞・郵便物がたまっている
・同じ洗濯物が干されたままになっている
・見かけなくなった、夜でも電気がつかない
・以前と雰囲気が変わった(元気がない、痩せてきた、会話が嚙み合わない)
・怒鳴り声が聞こえる
・普段見かけない人が出入りしている
・身なりが以前と違う(服が汚れている、服装が季節に合わない、髪が乱れている)
問合せ:
高齢福祉課【電話】内線131
地域包括支援センター(おとしより生活相談センター)
・常陸太田・金砂郷地区にお住まいの方は
本所…稲木町33(総合福祉会館内)【電話】72-8881
・水府・里美地区にお住まいの方は
サブセンター…町田町163-1(水府支所内)【電話】70-5678
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