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自治体の皆さまへ

特集 常陸秋そば発祥の地(2)

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茨城県常陸太田市

■そば店に聞く
手打そば菊谷巣鴨本店 菊谷さん

▽そば打ちを始めたきっかけ
もともとはサラリーマンとして働いていましたが、24歳の頃、当時興味をもっていたそば打ちを親戚のおじさんに頼んで体験したことがきっかけで、28歳の時に脱サラして今の職を目指しました。30歳の頃独立して現在に至ります。

▽常陸秋そばとの出会いについて
11~12年前頃、慈久庵の小川さんとご縁があり、畑のお手伝いをしていた際に、市農政課職員の方を紹介していただき、その後、赤土町の生産者の方を紹介いただきました。以前、皇室に献上する御料タバコを作っていた畑が耕作放棄地となっていたため、その場所で赤土町の生産者の方と共同で手刈り・天日干しで、そばを作り、以来赤土産のそばを使用するようになりました。また、水府産のそば等も使用しています。

▽常陸秋そばの魅力について
私は、生まれも育ちもお江戸の巣鴨ですが祖母が北茨城市出身のため、もともと茨城という土地にはなじみがありました。常陸秋そばは、さまざまな品種のそばがある中でも〝おいしいの基準となるそば〞だと感じています。収量もとれ、大粒でも味がしっかりしています。また、挽く際に細かくても粗くてもおいしく、そばを打つ際に細くても太くてもおいしいおそばが出来上がる、万能タイプのとても優れたそばだと思います。

▽常陸秋そばへの想い
さまざまなご縁があり、赤土産のそばを使い始めるようになりましたが、中山間地でのそば栽培は効率が悪く難しい点が多いと思います。しかし、自ら赤土町でそばを自家栽培し、生産者に近い考えを持っている身としては、これからも耕作放棄地等を止められる力添えができればいいなと思いますし、そば店をやっている限りは、常陸秋そばを使い続けたいです。

■常陸太田のおそば屋さんの会
平成30年10月に設立し、これまで常陸秋そばを活用した地域の活性化および地域振興を図るため、常陸秋そば発祥の地にふさわしいそば店として、そば店の魅力とブランド力向上に努めてまいりました。現在、24店舗が会員となっており、お互いのそば打ちを見せ合う研修会などで技術を磨く取り組みを積極的に行っています。店舗同士が技術を高め合い創意工夫をしながら、常陸秋そばの魅力を発信しています。

■常陸秋そばをさらにPR!
常陸秋そばのさらなる魅力を発信するため、赤土町内に常陸秋そばの記念碑を設置します。11月13日から見ることができ、設置場所には、新たに駐車場を整備しましたので、ぜひ常陸秋そばの歴史に触れていただき、市内で常陸秋そばをお楽しみください。
また、常陸秋そばの知名度向上のため、関係団体と連携し、味と名を広めていけるようPRしてまいります。

■若い世代へー
いばらき蕎麦の会 掛札久美子さん
常陸秋そば発祥の地でもある本市の県立太田西山高校の生徒が「そば打ち甲子園」に挑み、日々練習に励んでいます。高校生がそば打ちに親しむ姿を通して、若い世代にもそばへの関心を持ってもらえる機会であり、常陸秋そばの魅力をPRする絶好の機会の場です。練習会では、「いばらき蕎麦の会」の全面協力のもと、技術指導などを行い、生徒たちとともに大会での入賞を目指し、今年度は、3年生のAチームが10位敢闘賞に輝きました。高校生の指導にもあたっている、いばらき蕎麦の会事務局の掛札久美子さんは、もともとはそばが苦手でしたが、会員が打ったおそばを食べて、美味しさに感動し、周囲の方に勧められてそば打ちを始めました。「全日本素人そば打ち名人大会」に出場し、何度もそばと向き合いながら通算14回目の挑戦で見事名人位を獲得しました。掛札さんは、「常陸秋そばの魅力を全国にPRするとともに、後進を育てていきたい」と意気込みます。

問合せ:農政課農業振興係
【電話】内線614

■常陸秋そばを楽しむイベントが盛りだくさん!常陸秋そばフェスティバル~周遊型謎解き and スタンプラリー~
「常陸秋そば」は、本市最大の地域資源であり、「常陸秋そば」のブランド力の向上・さらなる交流人口の増加・市内経済の活性化を図るため、周遊型による常陸秋そばフェスティバルを開催します。

▼内容
▽常陸秋そば店スタンプラリー
常陸秋そば粉使用市内そば店を巡り全店舗制覇を目指すスタンプラリー。

▽謎解きイベント
市内の飲食店、菓子店、土産店、寺社仏閣などをめぐり、手がかりやヒントを入手しながら、謎を解き、スタンプを集めてください。

*スタンプ数に応じて、抽選で賞品をプレゼントします。
*詳しくは市観光物産協会ホームページをご確認ください。

問合せ:市観光物産協会
【電話】72-8194

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