令和5年10月21日に実施した原子力災害広域避難訓練の結果(概要)についてお知らせします。
■訓練概要
日本原子力発電(株)東海第二発電所での事故を想定し、災害発生時から屋内退避、一時移転といった原子力防災における一連の流れを訓練し、市原子力災害広域避難計画の検証を行うとともに、対応の習熟を図った。
■訓練参加機関
常陸太田市、常陸太田市議会、常陸大宮市、内閣府(原子力防災担当)、県原子力安全対策課、県原子力オフサイトセンター、太田警察署、陸上自衛隊施設学校、日本原子力発電(株)東海第二発電所、障害者支援施設ピュア里川、福島県鏡石町・石川町・玉川村、佐竹・郡戸・久米地区自主防災会
■訓練成果(参加者アンケート)
どのような成果があったと考えますか(回答者136人複数回答)
■今後解決すべき課題(回答者98人)
■結果と課題
▽市災害広域避難計画の実効性の向上
結果:市原子力災害広域避難計画を網羅的に検証することができた。
課題:事故の推移に応じた業務の整理や図上訓練・検討会による習熟度の向上などが必要である。
▽原子力災害時における職員対応マニュアルの検証
結果:各種マニュアルを整備・検証することができた。
課題:一時集合場所における受付、安定ヨウ素剤の配布、誘導の手順の改善などによる時間短縮が必要である。
▽住民の原子力防災基礎知識の向上
結果:訓練に参加した市民の基礎知識の向上が図れた。
課題:訓練や研修を通じて、住民の原子力防災に関する理解を深められるよう継続した取り組みが必要である。
▽放射性物質の拡散シミュレーション結果に基づく検討
結果:訓練後に公表された拡散シミュレーションを活用し、訓練で使用した避難退域時検査場所や避難経路について、検証することができた。
課題:拡散シミュレーションの結果を踏まえ、実災害時は放射性物質の拡散状況や道路状況に応じて、避難退域時検査場所や主要避難経路の変更など柔軟に対応する必要がある。
市では、引き続き原子力防災の取り組みを進めてまいります。
訓練結果の詳細は市ホームページをご確認ください。
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