20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛むことができるといわれています。
そのため、日本歯科医師会では「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動を推進しています。充実した食生活を送り続けるため、ぜひ「8020」を目指しましょう。
◆歯の喪失の原因
歯を失う原因として多いのが虫歯と歯周病です。虫歯はどの年齢層でも多く、歯周病は中高年に多くみられます。
◇虫歯とは
口の中の細菌が、歯垢(プラーク)となって歯の表面に付着し、糖質から酸を作り歯が溶かされ、穴があいてしまう病気です。
◇歯周病とは
細菌の感染によって、歯を支える歯ぐきや骨が溶けてしまい、最後には歯を抜かなければならなくなってしまう病気です。
また、歯周病は、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させる原因にもなります。
歯周病によって産生される炎症性物質が、糖尿病を悪化させたり、歯周病菌が動脈硬化をおこし、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクが高まったりします。
他にも、早産・低体重児出産・肥満などにも関与しているといわれています。
歯周病の予防や治療は、全身のさまざまな病気の予防や、治療に役立ちます。
◆虫歯と歯周病を予防するために
◇歯磨き
食べたら歯を磨く習慣をつけましょう。歯ブラシでは磨けない歯と歯の間の清掃には、糸ようじ、フロスなどを使用するのも効果的です。
◇定期的な歯科健診
かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診や歯石除去を受け、虫歯と歯周病の予防や、早期発見・早期治療に努めましょう。
◇規則正しい生活
日常の生活習慣の乱れが体の免疫力を下げ、歯周病につながります。規則正しい生活を心がけましょう。
◇禁煙
禁煙をすると、歯を支える組織の状態が良くなるため、歯周病のリスクが下がり、治療効果が上がります。
◆フッ化物洗口で虫歯予防
市では、お子さんの歯と口の健康を守るために、フッ化物洗口を実施しています。
今年度は、岩瀬認定こども園、岩瀬東部認定こども園、やまと認定こども園の年長児を対象に実施しています。
フッ化物洗口を行うことで、歯の質を強くするだけでなく、歯から唾液中に溶け出した成分が再び歯の表面に戻ろうとする作用を助けます。さらに、虫歯の原因となる細菌の働きを弱めたりする効果があります。
◆令和5年度歯周病検診
令和5年度中に40歳・50歳・60歳に達する桜川市民の方に、歯周病検診を実施しています。対象の方には、5月下旬に受診券を送付してありますので、ご確認ください。
実施期限:令和6年3月31日(日)
検診内容:問診、歯周組織検査および指導
検診料金:無料
受診できる歯科医療機関:受診券裏面の歯科医療機関一覧をご確認ください。
その他:検診は予約制となりますので、事前に歯科医療機関に直接予約をしてください。
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