日常生活のなかで、突然の事故や急病に遭遇することがあります。そんな時、適切な救命処置ができるかどうかが命を左右することもあります。今回は、緊急時に知っておくべき基本的な救命処置についてご紹介します。
◆救命処置の流れ3STEP
(1)119番通報
(2)心肺蘇生
(3)AED
(1)安全を確認し119番通報
誰かが突然倒れるところを目撃したり、倒れている人を発見した場合は、まず周囲の状況が安全かどうかを確かめます。自分や他の人が二次災害に巻き込まれないよう注意してください。
その後、意識の有無を確認します。反応がない場合は、すぐに119番に通報し、救急隊が到着するまでの間に適切な処置を行います。
(2)心肺蘇生法(CPR)
意識がなく、呼吸が停止している場合、胸骨圧迫と人工呼吸を行います。
胸骨圧迫は、胸の中央を強く、速く、約5cmの深さを目安で押します。1分間に約100〜120回の速さで行うことが推奨されています。
人工呼吸は、気道を確保したうえで、鼻をつまんで息を吹き込みます。心肺蘇生法は、胸骨圧迫のみでも効果があるとされています。
(3)迅速なAEDの使用
AED(自動体外式除細動器)は心臓の正常なリズムを取り戻すための機器で、公共施設や交通機関に設置されています。AEDの使用方法は機器の指示に従えば簡単に行えますので、見つけたら迷わず使用し、救急隊につなげてください。
以上のように、基本的な救命処置を知っておくことは、誰かの命を救う力となります。この機会に、家族や友人とともに救命処置について学び、いざという時に備えておきましょう。
▽(!)緊急時に備えてご確認ください
・心肺蘇生法とAEDの使用方法
・急な病気でこまったら(救急診療・AED設置箇所)
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