帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘(すいとう)(水ぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
《帯状疱疹が発症するしくみ》
1 水ぼうそう
初めて感染した時は、水ぼうそうとして発症します。(主に子どもの頃)
2 潜伏感染
治った後もウイルスは長い間、体内に潜んでおり、普段は免疫力によって活動が抑えられています。
3 免疫力低下
加齢やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが暴れだします。
4 帯状疱疹
ウイルスは、神経に沿って移動、皮膚に到達し、帯状疱疹を発症します。
■帯状疱疹の初期症状
帯状疱疹では、初めに皮膚にピリピリ、ズキズキ、チクチクといった神経痛のような痛みを感じ、その後、水ぶくれ(水疱(すいほう))を伴う発疹が帯状に現れるのが特徴です。
■初期症状に気づかず治療が遅れた場合
通常、帯状疱疹の痛みは、水ぶくれや赤い発疹が治ると軽くなります。しかし、帯状疱疹だと気づかずに治療が遅れた場合には、皮膚症状が治まった後も長期間にわたって痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性が高まります。
帯状疱疹を疑う症状に気がついたら、できる限り早く医療機関を受診し治療を開始することが重要です。
■予防のためにできること
(1)免疫機能を高める
帯状疱疹は免疫力の低下によって発症するため、帯状疱疹の予防には日頃の体調管理が重要です。食事や十分な睡眠をとること、適度な運動やリラックスした時間を過ごすことでストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。
(2)予防接種を受けて免疫強化を図る
50歳以上の方は、予防接種を受けることができます。予防接種により帯状疱疹ウイルスに対する免疫を高め、発症を予防することが重要です。
※予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種できない方もいますので、詳細はかかりつけ医とご相談ください。
◆予防接種費用の一部助成
市では、帯状疱疹の予防接種費用の一部助成を行っています。
接種を希望される方は、助成券の交付申請をしてください。詳細は、市ホームページをご確認ください。
※助成券を持参せずに予防接種を行った場合、助成されませんのでご注意ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>