私たちは一人ひとり、年齢、性別、国籍、障がいの有無、性的指向・性自認など異なる価値観やバックグラウンドをもっています。
人口減少や少子高齢化、グローバル化など、社会情勢が変化する中で、持続可能な地域社会をつくるためには、だれもが活躍でき、多様性が享受できる社会の実現が求められています。
■ランドセルの色は何色?
9月27日、稲田中学校の3年生のクラスでは、道徳の時間に「ダイバーシティ&インクルージョンの実現のために」をテーマにした授業が行われました。
ランドセルを背負った男の子と女の子の輪郭だけが描かれた絵が、教室前にある大型ディスプレイに映し出されると、生徒たちは自分がイメージする色を塗り始めました。
「男の子が青、女の子が薄い緑」「男の子も女の子も同じ色」など回答はさまざま。今、売り場に並ぶランドセルは、華やかなパステルカラーや深みのあるカラーが展開され、「男の子は黒、女の子は赤」という色の固定概念はなくなりつつあります。
■楽しく学べるWebゲーム「ダイバーシティへの旅」
茨城県ダイバーシティ推進センター「ぽらりす」が開発した「ダイバーシティへの旅」。ストーリーを読み進めながら、4拓クイズや謎解きクイズに挑戦してダイバーシティ&インクルージョンについて楽しく学べるWebゲームです。
授業のなかで生徒たちは、タブレットを活用して実際に体験。Webゲームは第2弾まで展開され、中には、全シリーズを制覇した生徒もいました。
生徒を惹きつける楽しい授業となりました。
■授業を終えて…
授業を終えて、生徒たちからは「Webゲームで楽しみながら学ぶことができた」「ダイバーシティというテーマでこれまで話し合うことがなく、新しい考え方を学ぶことができた」「自分の知らないことがたくさんあり、世界が広がった」などといった感想が寄せられました。
「個性を受け入れること」
「自分の考えやイメージを押し付けないこと」
「他人ごとにしないで身近なこととして考えていく」
など、今回稲田中学校の生徒たちが学んだ知識を私たちも一人ひとりが意識して行動していくことが大切です。
■Webゲーム「ダイバーシティへの旅」にチャレンジしてみよう!
ダイバーシティ and インクルージョン(D&I)について楽しく学んでみませんか。ゲーム感覚で楽しめます!
■Interview 橋本広美(はしもとひろみ)管理部部長
黒澤(くろさわ)工業株式会社
笠間市安居2891-1
いばらきダイバーシティ宣言(2023.10)
キラリかさま優良企業(2024.3認定)
▽視点をかえると女性も活躍できる
「製造業=男性の仕事」というイメージがあるなか、未経験でも安心してチャレンジできる環境をつくり、女性の雇用をすすめています。
「働き続けたいけど、育児で短時間しか働けない」という女性社員の声から、新たに正社員でも短時間勤務を認める仕組みを作りました。9月から2名の女性がライフスタイルに合わせて働いています。優秀な人材を確保できたことで生産性があがり、企業のメリットになります。
▽社内のルールを明確に
日本人にとっては「当たり前」でも、外国人従業員には伝わらないため、社内のルールを明確化し、外国人でも働きやすい環境づくりをすすめています。
▽「多様性」と「自由」は似ているようで違う
「個人を認める=自由」ではないと思っています。それぞれが自由奔放になることなく、互いを尊重する姿勢として「多様性」を意識することが一つずつよい方へ向かっていけると思います。
▽今後は…
2023年10月にいばらきダイバーシティ宣言をして、社内の意識が変わりました。これからも入社した方が「この会社に入ってよかった」と思ってもらえる環境づくりを行い、地域の皆さんの思いを大切にできる会社にしていきたいです。
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