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自治体の皆さまへ

未来を見つめる君たちへ 令和の時代の進化する学び1

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茨城県鹿嶋市

市では、「地域が育て 地域を創り 未来を拓く 鹿嶋っ子」を教育理念に掲げています。豊かな創造性と思いやり、社会の一員として使命と役割をもって活躍する人材の育成を目指して、小中一貫教育など先進的で独自性のある取り組みを行っています。
学校においては、学びの基礎となる確かな学力の習得と向上を図るとともに、環境、人権、防災、キャリアなどの教育を行い、生きる力を育んでいます。また、ICT機器や図書などの教育資源の充実を図るとともに、教育センターを設置し、学校活動の支援体制を構築しています。
さらに本市の特徴である自然や歴史、文化、産業などの地域資源を教育活動に生かし、学校、家庭、地域が一体となり、共に学び合いながら、社会全体で子どもたちを育てる取り組みも行っています。
令和6年4月から、一層の学力向上を目的として、2学期制へ移行したいと考えているところです。今、鹿嶋の学校教育は進化し続けています。
今回の特集は、令和の時代における進化した鹿嶋の学校教育の「今」を知ってほしいという思いから、市独自で行う学びの実践内容や成果、新たに取り組んでいく学び、そして子どもたちが学習に取り組む様子についてご紹介します。
皆さんが学校へ通っていた時代を思い出しながら、現在の鹿嶋の学校教育について知り、考え、未来を担う子どもたちを一緒に育んでいきましょう。

■鹿嶋の教育見てみよう!!子どもたちはどんな学習をしているの?
●ICT教育
国が推進するGIGA(ギガ)スクール構想に基づき、令和3年度から児童生徒に1人1台のICT端末(クロームブック)を導入し、教育環境は大きく変化しました。
学校でも家庭でもICT端末を活用するようになり、ノートや鉛筆などの文房具と同じように端末を扱う児童生徒が増えています。
小学校の授業では、端末を使った写真や動画の撮影、課題に沿った用語の検索などが日常的に行われています。児童は端末の操作習得が早く、興味関心も高いため、誰もが抵抗なく学びに生かすことができています。
デジタルドリル(navima)や英語学習ソフト(E4S)などのAIドリルを活用して、一人ひとりの習熟度に応じた学習も進めています。教員は、児童生徒のAIドリルの学習履歴を確認でき、それぞれの到達度に応じて適切なアドバイスをするなど、個に応じた指導にも活用しています。
また、高スペックのWi-Fi環境を、全ての教室と体育館に整備し、学校のどこでもICT機器が使えるようにしたほか、教材の拡大表示や動画再生、児童生徒と端末画面を共有できる電子黒板を全ての学級と理科室に設置しました。
さらに、ICT機器を活用した遠隔教育にも先進的に取り組んでいます。例えば、英語専科教員を配置した小学校と、その他の小学校がつながることで、オンラインで同じ指導を受けることができます。他にも、小規模校の児童が、規模の異なる学校の児童とオンラインでコミュニケーションするなど、多くの刺激を受け、多様な価値観や考え方に触れる機会にもなっています。
令和5年度全国学力・学習状況調査において、「授業ではPC・タブレットなどを『ほぼ毎日』利用している」と回答した児童生徒の割合が、小学校51.5%、中学校55.9%と全国・茨城県平均を20%以上も上回る結果が出ています。
また、茨城県が教職員を対象に実施した「令和4年度ICT活用指導力調査」では、「授業にICTを活用して指導する能力」など、4つの調査項目全てにおいて茨城県平均を大きく上回り、県内自治体の中ではトップレベルに位置しています。

◇児童の声
・PCを使う前と比べて、とても便利になったと思います。授業のやり方が大きく変わりました。
・PCを使うことで、情報が集めやすくなりました。
・一番楽しいのは総合的な学習の時間です。スライドを作ったり、それを電子黒板で発表したり、楽しく学習できます。
・PCを使用した授業や家庭学習が当たり前になりました。

●プログラミング
プログラミング的思考や、プログラミングの知識、技術を学ぶための新しい教育です。プログラミング教育の目的は、プログラマーやIT技術者を育成することではなく、物事を順序立てて論理的に考える力、問題解決能力や創造力などを身に付けることです。一層の情報化が進展する未来の社会を生きる子どもたちにとって、プログラミング教育は重要なものとなります。
市では、中学生を対象にライフイズテック(株)のプログラミング学習教材ソフトを導入しています。このソフトでは、ホームページ作成などが可能で、プログラミングの基本的な概念や手順を楽しみながら学ぶことができます。
ソフト内のキャラクターが導く指示に従い、プログラミングの入力をします。ゲーム性があるため、生徒は興味を持って積極的に取り組んでいます。

●国語・算数
国語での読む力、話す力、書く力、算数・数学での計算力、思考力などを身に付け、基礎的な学力を向上させることは、私たちが豊かな日常生活を送るために、重要な要素の1つです。
このような能力の向上のために、教員の指導力向上が重要と考え、市では、大学教授、元文部科学省調査官による指導のもと、国語・算数・数学の授業改善プロジェクトを、それぞれ年3回実施しています。授業改善を通して、児童生徒の学力の向上を図ります。
中学校の数学、一部の小学校の算数では、「習熟度別指導」を導入しています。習熟度別指導は、学級の児童生徒を興味・関心、理解の程度に応じて希望調査などを行い、2つ以上のコースに分けて指導する学習形態です。毎回の授業で実施する場合や、章末問題に取り組む場面で実施する場合など、学習状況に合わせて実施しています。また、教室に複数の教員がいる場合や、複数の教室に分かれて授業をする場合など、学習形態もさまざまです。
質の高い学びを実現するために、効果的な学習形態の1つとして積極的に全ての学校・学年に拡大していく予定です。
また、国語では、読売新聞が作成する学習教材「よむYOMUワークシート」を市立学校の小学4年生以上を対象に9月から試験的に導入しています。700字程度の新聞記事に、3つほどの設問が付いているワークシートとなっていて、記事の内容をしっかり理解するだけでなく、筆者の狙いも押さえないと正解にたどり着けない問題となっています。初めて目にする文章でも読み解く力が身に付くことが期待されます。

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