●英語
世界の人々と交流できるグローバルな人材を育成するため、小学校1年生からの英語授業を実施しています。
外国籍のALT(外国語指導助手)とのコミュニケーションを通じてネイティブな英語音声に接し、正確な発音を習得します。また、英語で自分の考えを述べるだけでなく、相手の発話を聞いて理解するための授業を日常的に実施しています。
小学校では、10人のALTを学校規模、学級数に応じて配置するほか、土・日曜日や夏季休業日を活用し、ALTと気軽に英会話を楽しめる英会話教室(イングリッシュラウンジ)を開催しています。
中学校では、各校にALTを1人ずつ配置するほか、英語能力判定テストを3年生を対象に実施し、聞く・話す・読む・書くの技能別の課題把握と分析をすることで、生徒への指導の充実や授業内容の改善などに役立てています。
幼稚園・保育園などにも、各園に年間8日から10日程度ALTを派遣し、カードを使ったゲームや歌などを通して、幼少期から英語に慣れ親しむ環境づくりを大切にしています。
このように幼少期から一貫した英語教育を実施し、英語でのコミュニケーションを行う場面で、間違いを恐れず積極的に英語を使う姿勢を育成しています。その成果として、令和4年度に文部科学省が実施した英語教育実施状況調査において、英語検定3級相当以上の英語力がある中学3年生の割合は55.6%でした。これは、全国48.0%、茨城県52.4%を上回る成果です。
また、英語プレゼンテーションフォーラムに参加した生徒が、優秀な成績を収めています。
英語教育実施状況調査
英語検定3級相当以上の英語力がある中学3年生の割合
●英語力向上スーパーバイザー マイケル デニング
英語力向上スーパーバイザーとは、市独自で採用する英語教育に係る外国籍職員です。小中学校の英語の授業づくりについて助言を行います。教員やALTが子どもたちのモチベーションや、やる気を引き出す授業づくりができるようにサポートしています。
◇学校以外の取り組みは?
子育て支援センターで、毎月1回、2歳児以上を対象とした英語のレッスンをしています。また、小学校5・6年生を対象としたALTによる英会話教室「イングリッシュラウンジ」を開催し、英語を楽しく学びながら、積極的に英語でコミュニケーションを図っています。
◇鹿嶋の子どもたちに向けて…
鹿嶋市の子どもたちの英語の授業を見ていて、どんどん上達していることがわかります。思ったことは遠慮せず話してみてください。自信を持ってください。『No fear.』恐れることはありません。外国人とか日本人とか関係なく話すことができたら、コミュニケーションを通して何でもできるはずです。
Have fun speaking English!!
You are all awesome!!
Anything is possible when you try!!
●語学力を身につけグローバルな存在に 英語プレゼンテーションフォーラム
事前に示されたテーマについて、英語による発表をし、発表後は質問や感想など、聞き手と発表者で英語によるやり取りを行います。提案力や表現力、内容理解が審査基準となる大会です。
鹿嶋市からは、鹿島中学校、平井中学校、鹿島高等学校附属中学校が8月22日に開催された県大会に出場しました。
今回は、鹿島中学校から代表で出場した4人にお話を伺いました。
◇発表内容は?
SDGsの視点で、鹿嶋市をより良いまちにするために、カシマサッカースタジアム周辺にいろいろな施設を作ろうという発表をしました。多くの人に鹿嶋に来てもらうためにはどうしたら良いかをみんなで考えながら決めました。
◇どんな練習をした?
シェアリングタイム(質問と返答)の練習に一番時間をかけました。審査では、鋭い質問をするだけでなく、この時間にどれだけ相手と話が盛り上がるか、円滑に話が進むかが大切になってきます。
◇発表した感想は?
レベルの高い発表を聞いて、もっと英語の勉強を頑張ろうと思えたし、スピーキング能力が鍛えられました。これからも英語の勉強を続けたい、将来英語で世界とつながりたいと思えた大会でした。
◇今後の目標を教えてください
・皆川さん 高校卒業までに英検準1級を取得し、英語の先生になりたいです。
・朝部さん 高校卒業までに英検1級を取得し、海外で通用する英語力を身につけたいです。
・辻さん 将来アナウンサーになりたいので、相手と話すための英語をたくさん学びたいです。
・菅谷さん 中学卒業までに英検準2級か2級を取得したいです。
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