つたえるけん 西海市

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自然や歴史、文化など
さまざまな魅力を秘めた横瀬地区
人と世界と未来をつなぐ
元気なまちづくりが進行中です

■今月のつたえるひと
谷口久美子(たにぐちくみこ)さん
西海市西海町横瀬郷出身。東京の大学を卒業後、県内の公立中学校の教師として勤務し、2022年3月に定年退職。今年5月1日、横瀬地域(まち)づくり協議会発足時に地域マネージャーとして採用。

■ずっと暮らしやすい横瀬であり続けるために
西海市西海町横瀬浦は約460年前、南蛮貿易港として栄えたまちで、当時来航した宣教師たちも目にしたといわれる十字架の立つ八ノ子(はちのこ)島が今も港の入口にぽっかりと浮かんでいます。その安らぎのある風景が象徴するように、横瀬地区は自然に恵まれ、誇れる歴史や文化を持つ、愛すべきふるさとです。しかし、人口減少や少子・高齢化などの課題も抱えており、安心していつまでも住み続けられるまちづくりを行うため、地域住民や各種団体の人たち約40名が中心となって「横瀬地域づくり協議会」を今年5月に立ち上げました。拠点となる施設は横瀬浦公園近くにあり、私は地域マネージャーとして携わっています。
スタートして半年余りですが、住む人も訪れる人も楽しめるよう、横瀬地区(横瀬西、横瀬東、寄船の3集落)を紹介する案内板の製作をはじめ、児童を対象にした無料の英会話教室や書道教室、地域の歴史などを掘り起こすウォークラリー、さらには、横瀬の特産品や手作りの雑貨などを販売するイベントなど、活発に活動しています。
私の仕事は、会の事務作業や地域の巡回、住民からの意見の集約などのほか、各活動のサポートです。大好きなふるさとの未来のために働くことは、とてもやりがいがあります。埋もれた人材を発掘し、人と地域をつなぐことによって、その人たちがより生き生きとした毎日を送れるようにコーディネートする役割も担えればと思っています。
SNSなどでも横瀬の魅力を発信して交流人口を増やし、子どもたちにもふるさとの良さを感じてもらい、将来、横瀬に住みたいと思ってもらえるまちになるよう、頑張ります。

▽横瀬浦(よこせうら)公園
1562年に南蛮貿易港として開港し、教会堂が建ち、港町としてにぎわったという横瀬浦の歴史に基づいて整備された公園。ルイス・フロイス像をはじめ、教会をイメージした展望台、資料展示室などがあります。

▽西海の丘展望台
西海橋から歩いて約10分の高台にある展望台。日本三大急潮の1つとされる伊ノ浦瀬戸(針尾瀬戸)に架かる西海橋と新西海橋をはじめ、針尾送信所(国重要文化財)の巨大な3本の塔なども一望できます。

▽石原岳森林公園
明治時代、佐世保軍港の防備のために設置された石原岳堡塁(ほうるい)跡を整備した公園。当時のたたずまいを残す要塞跡は遺跡のような雰囲気で、撮影スポットにもなっています。周辺は散策路や炊事棟も整備され、キャンプも楽しめます。

▽八ノ子島
港から約300mの沖合に浮かぶ小島。南蛮船で上陸した宣教師アルメイダが「丸い島に美しい十字架が立っていて遠くからも見える」と伝えたことを参考に、1962年に十字架が復元されました。

▽虚空蔵山(こくうぞうざん)展望台
標高307mの虚空蔵山の頂上にある、高さ約10mの展望台。建物は、猪から農作物を守る猪垣をモチーフにしています。晴れた日には、五島列島や平戸島、佐世保港が一望できます。

▽道の駅さいかい　みかんドーム
みかんをイメージした半円形の大きなドーム型の建物の中に、西海市の特産品からスイーツ、観光情報までそろっています。周辺には、新鮮な地産の野菜や魚が手に入る直売所などもあります。

■光の鍾乳洞(しょうにゅうどう)2023
鍾乳洞内のトンネル約50mに約4万球のLEDによるイルミネーションを設置。昼間に見られるイルミネーションとして、小さいお子様がいる家族連れにも人気です。
日時：12月2日(土)～3月3日(日)まで
9時～17時(最終受付16時半)
場所：七ツ釡鍾乳洞(西海市中浦北郷)

問合せ：国指定天然記念物　七ツ釜鍾乳洞事務所
【電話】0959-33-2303

■小さな港町で楽しむイルミネーション
南蛮貿易港として栄えた横瀬浦では、冬の期間中、まちの数カ所がイルミネーションで輝きます。
場所：八ノ子島、横瀬浦公園ほか
期間：12月中旬～1月上旬
時間：日没から22時頃まで

問合せ：横瀬地域づくり協議会
【電話】080-1019-0448

■西海市のお土産
▽西海市の素材をアイスで味わう
道の駅さいかいみかんドームでは、西海市で取れたみかんやトマト、レモン、ブルーベリーなどを使ったアイスクリームやジェラートが好評です。

問合せ：道の駅さいかい　みかんドーム
【電話】0959-37-4933